パチンコ・パチスロをしていて(していた)、良く聞かれるのが、「どうやれば勝てるの」という、なんとも漠然とした質問。
この質問を見て「なにが漠然としているのか」が分からない人は、多分なにをやっても勝てない人なんじゃないかと思う。
そもそもパチンコで「勝つ」ってなに?
「勝つ」と一言でいっても、その中身は「十人十色」。
パチンコ・パチスロにおける勝ちとはなんだろうか?
個人的には、パチンコにおける勝ちは「金が儲かる」以外はない。
完全にこれ一択。
だが、人によってはこれは変わる。
演出が楽しめたから。
雰囲気が楽しめたから。
ま、色々とあるだろうし、それを否定する気も全くない。
大人が自己責任で金払ってやっているのだから、文句を言える立場の人間は本来なら誰もいない。
だから私は、この漠然とした質問をされた時に、いつも最初にこう聞き返すことにしていた。
「あなたの言う、勝つってのはどういうこと?」
と。
すると、多くの場合は「お金が増えること」だと答える。
では、と私が話を始めると、大体同じ様なリアクションが返ってくるから驚きだ。
いや、そういうことじゃないんだよね。
その人の現在の知識、技能レベルに合わせて、こういう考えが必要なのでは?と話を進める。
釘の読み方や設定推測などの基本的な部分から、ボーダー計算の仕方やホールが使えるか使えないか、ホールコンピューターや経営側の視点から見たホール運営の実態とそこから予測できること。などなど。
往々にしてかなり最初の段階で相手はこういうことを言ってくる。
「いや、そういうメンドクサイこと抜きにして、なんか勝てる方法は?」
という感じのことを。
寝言は寝て言え!!!
と声を大にして言ってやりたいが、それを言っても始まらない。
では、別の方法として「サクラ」や「ゴト」の話をする。
すると暫く聞いた後に
「でも、それって危ないし犯罪でしょ。それはダメダメ。」
的なことを言ってくる。
寝言は寝て言え!!!
・・・デジャヴかな。
結局、こういう漠然とした「勝ち方教えて」という質問をするような阿呆は、そもそもの質問自体にも言葉が足りていない事実にすら気づかない。
こいつらの質問をきちんとした形にするならば
「楽して一切のリスクを冒さず、簡単に儲ける方法はないの?」
というものになる。
片腹痛いわ!!!!
世の中いかなることでも金にしようとすれば、多少の努力や苦労は付きまとう。
楽そうに稼いでいるように見えても、周囲から見れば引くほどの努力をしている人も少なくない。
そうした努力を努力とも思わない人が大成する可能性がある。
よく言われる例えだが、優雅に泳ぐ水鳥も水面下では一生懸命足を使っているのだ。
通常の社会生活の範囲でもそうなのだから、相手がほぼ違法賭博の元締めともなれば、その上米を跳ねるのは容易ではない。
表も裏も含めて、少しでも多くの情報を仕入れる努力を怠れば、あっという間にこちらが餌にされてしまう世界。
楽に勝つなんてことは不可能。ひと昔前とは違うのだ。
パチプロがクズであることは重々承知。
昨今流行りの「生産性」という言葉を使えば、その生産性は超絶に低い。
端から見れば、朝から晩まで冷暖房完備の場所で座っているだけ。
そう見えるだろう。
でもね、案外思考を巡らせて、ちょこちょこ技術も入れたりしている。
ホール選びや台選びに気をもむことも多い。
ちゃんと稼いでいる人は水鳥なのだ。
水鳥にはメンドクサイからなりたくない。
危ない橋も渡りたくない。
そんなワガママが通用してたまるかコノヤロー!
得てしてこういう質問をしてくる奴は本業でもダメだ。
好きだからやっているのであろうパチンコですら、水鳥になるための努力をしないし、リスクを冒すことすら出来ない。
そのくせ他人に「楽させて」「稼がせて」と臆面もなく頼んで来れるような奴が、好きでもない仕事でどうにか出来るわけがない。
また、こういう奴は好きな仕事に就くこともできないし、それが当然だとミジンコ並みの脳みそで思い込んでいる。(ミジンコに脳はない)
まとめ
何度も書くが、パチプロなんてのはクズだ。
自己弁護をする気もないし、やっていた時も日陰の人間として細々やっていたつもり。
だが、そんなクズにすら「あ、こいつダメだ」と思われる人間が多くいる。
なにもパチンコ関係だけではない。
今新しく企業(中小零細、個人)のコンサルなんかをやったりもしているが、この手の人間を非常に多く見る。(関わる)
勝ちなんてものには、それぞれの考え方がある。
でも、どんなジャンルであっても「勝つ=利益を得る」ということであるならば、手順や考え方はシンプルで簡単でも、実行するのは楽ではないということを今一度認識する必要がある。
当然、これには自戒の念が多分に含まれている。
楽をしたいと思っている内は、なにをやっても本質的に勝つということはできないのだろう。