前作、リング~呪いの7日間~は、甘デジの中でも最高峰の技術介入性を誇った名機でした。
右の調整しだいでST中に300~500程度の出玉を止め打ちで出せましたからね。
その後継機でもある「リング 運命の日の甘デジ」は、偉大なる先代と比べてどうでしょうか。
リング 運命の日の甘は勝てるのか、元プロが実践から感じた勝ち筋をご紹介します。
もう設置も少ないですし、正直なところ右の釘にも期待は出来ません。
しかし、もしかするとアナタの周りの店では打てる状況があるかも。
とりあえず読んでおいて損はないと思いますよ。
リング 運命の日 甘デジの基本スペック
比較的長めのSTタイプの台です。
通常時:1/99.9
ST中:1/70.3
ヘソの戻しが3個、電チューが2個。
普通入賞口盤面左が5個、右が10個。
アタッカーは13個の8カウントです。
ヘソからの当たり割合は以下
ラウンド数 | 割合 | 実質出玉 |
16R+ST | 1% | 約1,536個 |
16R(実質10R)+ST | 11% | 約960個 |
4R+ST | 78% | 約384個 |
2R+ST(潜伏、初回電サポ無し) | 10% | ほぼ無し |
ST突入率は100%ですが、ヘソでの場合は初回10%で潜伏確変になるので注意しましょう。
電チューからの当たり割合は以下
ラウンド数 | 割合 | 実質出玉 |
16R+ST | 12% | 約1,536個 |
4R+ST | 78% | 約384個 |
2R+ST | 10% | ほぼ無し |
STでの連荘率は約70%と高めです。
平均連荘率は3.35回となっています。
ボーダーライン
リング運命の日の甘デジは、右打ち中の技術介入が非常に大切な機種です。
そのため、これが出来る腕があるか?
止め打ちや捻り打ちが出来る釘状態にあるか?
これによってボーダーラインが劇的に変わります。
・保3止め・ステージ止めをしない
・電サポ中も打ちっ放し
・基本的にヘソのオーバー入賞は0
・電サポ中の玉増やしが出来る
・捻り打ちでオーバー入賞が可能
初心者レベルのボーダー
3.6円交換:20個
3.3円交換:21個
3.0円交換:22個
2.5円交換:23.5個
上級レベルのボーダー
3.6円交換:17.5個
3.3円交換:18.5個
3.0円交換:19.5個
2.5円交換:22.5個
あくまでも目安。
初心者側はST中に10%程度の出玉減り。
上級者側はST中に10%程度の出玉増え。
打つ時間は大体8時間前後を想定して計算しています。
「10%ってどんなぐらい?」
と思われる方も居ると思うので、ザックリと体感で言えば
「STが終わった時に上皿の玉が目に見えて減っている」
これだと10%前後で出玉が減少している。
少なくとも良くない状況であるのは間違いありません。
逆にSTが終わった時、50発程度は下皿に玉が増えている。
そんな状況なら上級者側のボーダーを参考にして良いでしょう。
あくまでもボーダー。
技術介入込みで、プラマイ0になるであろう回転数です。
天井や設定はあるの?
リング運命の日の甘デジは、旧基準機なので天井や設定はありません。
ハマる時はどこまででもハマるので、ある程度の覚悟は必要です。
設定が無いので、当然ですが設定示唆演出などもありません。
技術介入部分
リング運命の日 甘デジにおいて、この技術介入部分は絶対です。
これが出来なければ、この台はただの普通のST機に成り下がってしまいます。
とは言え、手順は非常に簡単です。
右打ち時の止め打ちをしっかりと行えば問題ありません。
電チュー開放に合わせて2個打ち
これだけ徹底して行ってください。
当然、2個打ちをしてスルーが枯れるような台は打ってはいけません。
5~6発に1発は最低でもスルーを抜ける台を打ってください。
良く分からない場合は打ち出す前に右に20発ぐらい玉を打って、どの程度スルーを抜けるかチェックしてから打ち出しましょう。
電チューの開放パターンは一定なので、慣れてくれば見ないでも出来るようになります。
釘の状態やST中の演出の発生頻度によって大きく変わってきますが、平均してSTを84回転消化した時点で250個前後の玉増やしが出来れば問題ないでしょう。
1回転あたり2.9個の玉増え。
これだけ増やせれば、等価ボーダーは14程度でも勝負になります。
アタッカーは釘が閉められていなければ普通に打ってもオーバー入賞するほど優秀。
捻り打ちも比較的しやすいので、アタッカーの性能と併せて効果は高いです。
戻しが13個と多めなので、練習して出来るようになりましょう。
また、右側に10個戻し(多分)のポケットがあるので、ここの釘もチェックしましょう。
ここの良し悪しで、最終的にST中の止め打ちで得られる玉が結構変わってきます。
釘のポイント
何度も書いていますが、このリング運命の日の甘デジは、通常の回転率よりも
・大当たり時のオーバー入賞
この2つのポイントの方が何倍も重要です。
千円あたり等価で20個回っても、右がガチガチで10%以上減るようじゃ話になりません。
逆に、等価の千円15個でも、右が無調整以上なら余裕でプラスに。
特に等価や3.6円の様な高換金率であるほど、出玉の増減が収支や勝率に与える影響は甚大になります。
なので、右の釘をしっかりとチェック。
特別難しいゲージではないので、釘の見方の基本を使えばOKです。

スルーと電チュー周りからチェックしましょう。
ここがダメなら、少々回転率が良くても打たない方が無難です。
まとめ
元々のボーダーも甘めで、電チューの戻しが2個になったことでパワーダウンしたものの、技術介入効果が高く、手順も難しくない。
リング運命の日の甘デジは、とってもオススメの勝てる甘デジです。
と、言いたいところですが、実際は難しいのが現状。
技術介入の効果が高いことはホール側も周知のことですから、必要以上に右側の釘を閉めているホールが多いです。
2020年11月現在。
Pワールドでの全国設置は約2,000店舗ですが、これは1パチなども含めた数。
4円で現役バリバリにこの機種が稼働しているとは考えにくい。
ですが、旧基準の中でも009に次ぐ技術介入の有用性と基の甘さは見逃せません。
アナタの通う範囲内でまだ設置があるなら、この「リング運命の日の甘デジ」はチェックしておいて損のない1台です。