パチンコに画期的なシステムとして搭載された天井時短。
業界的には「遊タイム」の名称を推すようですが。
この遊タイムとはどのようなものか?
これに関してはすでにご存じの方も多いでしょうが、一応サラッと触れておきます。
また、遊タイム搭載機の現状とこれからの展望に関しても。
遊タイムとはなに?
今までの規則では、パチンコにスロットの様な天井を付けることは不可能でした。
ですが、2019年12月20日の規制緩和で、通常時を特定回転数消化すると、時短(電サポ)を発動することが認められたのです。
これにより、パチンコにも実質的な天井を搭載することが可能になりました。
遊タイム中の出玉の増減はナシになるように設計する必要があるので、基本的には遊タイム発動時点で投資が一旦はストップ。
あくまでも時短が発動するだけなので、機種によっては出玉を得ることが出来ない可能性もありますが。
今まではパチンコの常識であった青天井。
これがかなり軽減されることで、実質的に射幸心は向上します。
なので、打ち方や釘の調整次第では数百回転の時短を消化する間に追加投資をする可能性も十分にあります。
現実問題、真花月2も適当に打つと玉が減りますからね。
現在の遊タイム搭載機
現行のホール稼働機種で、遊タイムが搭載されているのは以下の3機種。
・Pリング~呪いの7日間2~
・P桃キュンソードMC
リングと桃キュンソードは近くの打てる店に設置が無いので打てていませんので、機種解説も出来ません。
真花月2に関しては以下の機種ページで解説しています。

一応、真花月2以外の機種の天井狙いボーダーは
リング:600回転
桃キュン:300回転
交換率は等価で、回転率は千円20回と仮定した場合です。
リングに関しては、あくまでも時短なので抜ける可能性があります。
こちらの動画でその現実を見ることが出来ます。
なので、理論値より少しボーダーは辛めです。
桃キュンの場合はもう少し早くても良いかも知れません。
遊タイム発動=ほぼ100%ラッシュに突入するのでね。
遊タイム搭載機のこれから
本当なら遊タイムはもっと注目を浴びて、パチンコ業界(パチンコ)の現状に少しは良い影響をもたらす可能性がありました。
それほどに、この遊タイムは画期的な規制緩和だったのです。
ですが、ご存知の通りコロナ関連で新台関係のスケジュールが一気に崩れました。
これにより、本来では既に導入されていたはずの
・P戦国乙女6 暁の関ヶ原
この2機種が追従出来なかったことが大きな痛手に。
リングは藤商事にとっては看板コンテンツですし、桃キュンも西陣にとってはキラーコンテンツ。
ですが、やはり弱いです。
リングも出せば出すほど客が離れていますからね。
冬ソナ、仕置人、ウルトラ6兄弟と比較的評価の高い機種を連発し、一時期の勢いを取り戻しつつあった京楽が満を持して遊タイム搭載機を出す。
しかもタイアップは仮面ライダー。
一方の戦国乙女も、10年以上の歴史を一定のファンに支えられてきた実績のあるコンテンツ。
この2機種がホール導入されていれば、必然的に遊タイム搭載機の認知度が上がり、遊タイム自体の認知度も高まり、もう少し動きがあったでしょう。
現状では遊タイム搭載機は導入台数も少なく、その扱いも良いとは言えません。
実質的な初当たりまでの投資金額上限、もしくはかなりの緩和が考えられるこの遊タイムに対して、ホールは歓迎出来るはずもありませんからね。
遊タイム搭載機の未来は暗い?
現状ではあまり良い状態とは言えない遊タイム搭載機。
ですが、個人的にはまだまだ明るい展望もあると思っています。
実験的に出されてくる遊タイム搭載機。
その中で今の北斗無双や慶次漆黒に変わるような台が生まれれば、遊タイムを搭載していることが当たり前になるでしょう。
そうなればホールも遊タイム搭載機を無下には扱えませんし、メーカーもこぞって遊タイムを前提としたゲーム性の台を開発します。
正直、この遊タイムを搭載することでゲーム性に幅を持たせることも可能になりましたから、初代牙狼のような意表を突いた大ヒット機種が生まれても不思議ではありません。
そうした遊タイム搭載のヒット機種が生まれるか否か。
これから1~2年程度でその動きと方向性は決まってくるでしょう。
現状の新台ラインナップの中には、遊タイム搭載機でそうした台は無いので、やはり現在導入未定の仮面ライダーと戦国乙女。
この2機種の動きが遊タイム搭載機の未来における試金石になるでしょう。
まとめ
本当ならパチンコの立ち回りに大きな影響を与えていたはずの遊タイム。
ですが、現状ではさしたる影響はナシ。
それでも気に掛けておいて損はありませんがね。
設定付きパチンコは警察などのゴリ押しで導入され、見事にユーザーに嫌われました。
当たり前ですよね、こっちには基本的にメリットが一切無いわけですから。
ですが、この遊タイムは違います。
確かに釘が必要以上に厳しくなる可能性はありますが、基本的にはユーザー目線。
勝ちにこだわるなら立ち回りの幅が広がる。
遊びでも投資金額の上限が決まって安心。
本当に珍しく、ユーザー目線で意味のある規制緩和になったわけですから、この遊タイムというシステム。
その火が消えないことを願ってやみません。
遊タイムに関して、もう少し詳しく解説した記事は以下。
