P機になって初めての蒼天シリーズである「蒼天の拳 双龍」。
導入台数も比較的多く、看板とまではいかなくとも、それなりの扱いを受ける可能性は十分にある本機。
そんな蒼天の拳 双龍の基本的なスペックやボーダーライン、打ち方に釘のポイント解説まで、元プロが実際に打って得た打感を基に書いていきます。
蒼天の拳 双龍で勝ちたい人も、少しでも長く遊びたい人も必見の内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
蒼天の拳 双龍 基本スペック
蒼天の拳 双龍は「V確ST機」です。
確変状態に突入させるにはV入賞が必須になります。
通常時確率:1/319.7
確変時確率:1/50.8
ヘソの戻しは3個、普通入賞口は3or4個。
アタッカーが15個、電チューと右ポケットは1個です。
ヘソからの大当たり割合は以下
ラウンド数 | 割合 | 実質出玉 |
10ラウンド確変 | 5% | 約1400個 |
3ラウンド確変 | 53.3% | 約420個 |
3ラウンド通常 | 41.7% | 約420個 |
電チュー保留からの当たりは以下
ラウンド数 | 割合 | 実質出玉 |
10ラウンド確変 | 50% | 約1400個 |
3ラウンド確変 | 50% | 約420個 |
1ラウンド10カウント、15個戻しなので実質出玉は上記のようになります。
また、ゲージの関係上打った玉が全てアタッカーに向かうわけではないので、出玉は概算です。
ST突入率は時短引き戻し込みで約70%。
STは100回転なので、連荘期待度は約86%です。
86%継続は「約1/6で転落(ST状態が終了)」と同義なので、平均連荘数は6連荘ほど。
86%も継続率があるなら、10連荘以上して当たり前。
なんて勘違いはしないように注意してください。
ボーダーライン
蒼天の拳 双龍のボーダーは以下のようになっています。
あくまでも私の基準で算出しているので、絶対の保証はありません。
打つ時間は大体8時間を想定しています。
P機の中では普通、ないしは比較的甘めのボーダーラインです。
STシステムで高継続率がウリの台なので、相当に荒れることは荒れますが、スペック的にはそれほど悪い台ではありません。
それぞれの打ち方の定義は以下
・保3止め・ステージ止めをしない
・捻り打ちが全く出来ない
・大当たり中も打ちっ放し
・電サポ中の止め打ちを全くしない
・保3止め・ステージ止めは完璧
・捻り打ちは出来ない
・大当たり中、止め打ちをする
・電サポ中は簡易的な止め打ちをする
・保3止め・ステージ止めは完璧
・捻り打ちが可能
・大当たり中、止め打ちをする
・電サポ中はかなり細かく止め打ちをする
全体的に適当打ちの場合
4.0円交換:20個
3.6円交換:21個後半
3.3円交換:22個後半
3.0円交換:24個
2.5円交換:25個
中級レベルの技術介入時
4.0円交換:18個
3.6円交換:19個後半
3.3円交換:21個
3.0円交換:22個
2.5円交換:24個
上級レベルの技術介入時
4.0円交換:17個後半
3.6円交換:18個後半
3.3円交換:20個
3.0円交換:21個後半
2.5円交換:23個
当たりやすい回転数はあるの?
ありません。
蒼天の拳 双龍に限らず、現状のパチンコ台には規制(法律)上、意図的に当たりやすい回転数などを設けることは出来ないためです。
好調台の見分け方は?
ありません。
こちらもパチンコ機を作る上での法律の関係上不可能です。
「こうなったら好調台。」
「こうなったら不調代。」
などの事をまことしやかに書いているメディアも散見されますが、これらは全て勝手な思い込み。
法律上不可能なことを事実の様に語るのは感心しません。
オカルトとして楽しむ分には結構ですが、それで金を要求するような輩は全て詐欺なので、絶対に騙されないでくださいね。
設定はあるの?
蒼天の拳 双龍はP機ですが設定は非搭載です。
ですから設定示唆演出などもありません。
釘と技術介入が全ての台になっています。
蒼天の拳 双龍 釘のポイント
ここからは蒼天の拳 双龍でチェックすべき釘のポイントを解説していきます。
P機ですし、最近の事情もあるのでガッツリとは釘を弄ってこないでしょうが、だからこそ分からない範囲で少しづつ弄るので質が悪いです。
少しのマイナスの積み重ねでも、長い目で見れば結構な違いになるので、出来る限りで必ずチェックするようにしてください。
赤い矢印方向がマイナス調整です。
左側 釘のポイント
左側に関してはどの機種にも共通する部分をチェックすればOKです。
ただ、ステージが使える可能性があるので、ワープ周りのチェックも忘れずに。
釘の基本に関しては以下の記事を参考にしてください。
![](https://pachipuro-tsurezure.com/wp-content/uploads/2018/07/work-712968_640.jpg)
右側 釘のポイント
右のポケットは戻し1個ですが、ここがマイナスになっていると結構な玉減りの原因になります。
無調整であれば問題ありませんが、マイナス調整は絶対にダメです。
横もですが、分かりにくいから上下を狭くする場合も少なくありません。
どちらも影響は大きいので、気を付けましょう。
![](https://pachipuro-tsurezure.com/wp-content/uploads/2020/02/sotenmigiden.png)
次に下アタッカー、電チューに向かう部分の釘。
本当は打ち出した玉が全てこちら側に流れるのが理想です。
こちらも無調整なら及第点。
マイナス調整は出玉、電サポ中の玉減りに影響するのでNGです。
![](https://pachipuro-tsurezure.com/wp-content/uploads/2020/02/soutenmigiata.png)
可能なら矢印部分全てチェックして欲しいですが、メンドクサイなら赤い枠内だけでもチェックしてください。
特に三角形の上部分を下げられると想像以上に玉がアタッカー側に向かわなくなります。
この2ヵ所のどちらかをマイナス、どちらも少しづつマイナスにする。
という調整が多いかと思われるので、注意して確認してくださいね。
蒼天の拳 双龍 止め打ち・捻り打ち
蒼天の拳 双龍は技術介入をすることでボーダーを下げることが可能な機種です。
ここからは捻り打ち、止め打ちのポイントを解説していきます。
捻り打ち
蒼天の拳 双龍は捻り打ちが可能。
下アタッカーは効果ありませんが、上アタッカーは邪魔物もないので効果アリです。
基本的には最近のサミー機種(北斗関係)と同じで良いでしょう。
北斗無双で捻り打ちが出来る人はチャレンジして損はありません。
ただ、ゲージ自体はそこまで捻り打ちがしやすい形にはなっていないので、上級者向きと言えますね。
今のサミー系の台は基本的にこの形です。
捻り打ちのイメージとしては
・もしくは青い矢印の軌道にして玉の勢いを多少殺して次を強く打ち出す。
このどちらかを目指すことになりますが、正直難しめなので、スグに出来る様にはならないと思います。
ハンドルの状態にも左右されますからね。
捻り打ちに自信がない、メンドクサイ人は止め打ちをしっかりと行いましょう。
止め打ち
蒼天の拳 双龍は細かな止め打ちが有効です。
通常時の保3止めは当然として、ステージが比較的使えるのでステージ止めも行いましょう。
電サポ中の止め打ち
中級レベルの打ち方であれば、基本的に消化した保留分だけ埋める打ち方で十分です。
前半の高速消化パートは電チュー保留が枯れる可能性がありますので、ヘソ保留がある場合は打ちっ放しでも良いでしょう。
80回転のST中は消化がそれほど速くないですし、電チュー保留がなくなるとロング変動するのでヘソを消化することは基本的にありません。
そのため、ゆっくりと確実に減った分だけ埋めれば大丈夫です。
上級の場合は少々煩雑になります。
まずは電チューランプの位置を確認します。
蒼天の拳 双龍も無双などと同じく、盤面右下赤枠で囲んだ部分がそれです。
![](https://pachipuro-tsurezure.com/wp-content/uploads/2020/02/samyranp.png)
この部分の右側が点灯した場合は、ロング開放。
左側ならショート開放2回。
ロング開放なら5発、ショートなら2発を2回。
ただ、こちらも打った玉が全て電チューに向かうわけではないですから、電チュー保留が枯れる場合もあります。
また、途中にアタッカーがあり、そこで玉が減速するので最初の内はタイミングが取りずらいと思いますが練習すれば大丈夫です。
大当たり中の止め打ち
蒼天の拳 双龍において、この大当たり中の止め打ちはかなり大きな差になる可能性があります。
基本的にラウンド間が長く、打ちっ放しにすると平均で1ラウンドあたり3発程度の玉が減る場合も。
さらに、3ラウンド目がV入賞ラウンドなのですが、2ラウンドと3ラウンドの間が相当長い。
ここを打ちっ放しにすると、5発前後のムダ玉が発生する場合もあります。
適当な打ちっ放しと、ちゃんと止めた場合で10ラウンド当たりを比較すると、平均で20発程度のムダ玉が発生する可能性があるのです。
釘の状態で個数は上下しますが、打ちっ放しだと確実にムダ玉が生まれることは事実。
必ず止めるようにしてください。
下アタッカーは打った玉が全てアタッカーに向かうゲージではありません。
基本的には5~6発目がアタッカーに入ったら打ち出し停止、足りない分を単発打ちで消化するのがベストです。
10ラウンド当たりの場合は4ラウンド以降を上アタッカーで消化します。
コボシが0なので、10発打ち出したら止め、2秒程度待ったら打ち出しでOKです。
蒼天の拳 双龍 演出のポイント
最近のP機(ヘソが3個戻しになってから)は、時間効率もそれなりに速い台が多くなっています。
蒼天の拳 双龍もその例に漏れず、比較的消化効率は良い方です。
あくまでも、初代以外の蒼天の拳シリーズと比較すればの話。
海などに比べれば遅いですよ。
個人的に天帰演出は前作の方が好きでしたね。
ただ、天帰からの百裂拳を繰り出す部分はカッコイイ。
後、龍役物がそこはかとなくダサい。
動きがモッサリしているので、無双などに比べると爽快感が少し薄い気がします。
ST中は結構あっさりした感じ。
特に前半の20回転はシンプルに擬似変動の長さと帯の色、聴牌数字でアツさが変わるので悪くない印象です。
全体を通して、良くも悪くも蒼天の拳と言えます。
後、曲に関しては全部良い。
特にお気に入りは昔から「絆」です。
まとめ
蒼天の拳 双龍のポイントをまとめると
・技術介入で結構な差が付く可能性あり
・演出のデキは悪くない
・スグに撤去はされない(だろう)
と、こんな感じです。
特に技術介入、細かな止め打ちで適当打ちとは結構な差が生まれるので、打ち手のレベルが低いホールでは案外甘く扱われる可能性もあります。
まぁ、そこまで稼働が付いて持続するかは?ですけど。
蒼天の拳がそもそも好きなので、多少は甘く評価している部分もありますが(演出面)、立ち回りの選択肢の1つとして気に掛けても良いのではないでしょうか。