なんてな声を良く聞きます。
確かに最近の釘調整はヒドイもんです。
特に天井付きの台は惨憺たるもの。
文句の1つも言いたくなる気持ちは重々分かります。
が、釘調整は違法だと直ちに言えない理由もあるのです。
今回はこのパチンコの釘調整が違法のはずなのにまかり通っているのはなぜか?
というお話。
あくまでも私の思いなので、話のタネというか暇つぶし程度の軽い感じでお付き合いください。
パチンコの釘調整は違法か
基本的に、パチンコの釘調整は違法です。
これは単純に「遊技機の不正改造」にあたるから。
メーカーが保通協に持ち込んだ時の釘の形。
それを基にして試験をして通しているわけですから、勝手に変えちゃダメですよね。
なので、パチンコの釘調整は違法になります。
あ、釘を調整するたびに申請出して、毎回チェックを受けて通れば違法改造にはなりません。
そんなこと現実的には有り得ませんけど。
なんにしろ、話はそれほど単純じゃないんですよね。
試験の釘じゃ誰も打たない
保通協に持ち込む時の釘ってメチャクチャ渋い。
その状況でホールに置いたら、誰も打てるレベルじゃありません。
全部が等価交換のボーダー以下みたいな感じの調整。
そんなもん、打ちたくないでしょ?
なので、利益は取りながらもある程度は遊べる様に調整しなければ使い物にならないわけです。
釘が渋い、キツ過ぎる。
ってのは間違いじゃないですけど、
「釘調整は違法だからダメだ!」
と声高に叫ぶなら、ホールにはもっと厳しい釘調整の台が並ぶことになりますよ。
風営法は曖昧がウリの法律
パチンコは4号営業ですが、他の業種でも結構定義が曖昧。
というかグレーな感じが他に比べて通りやすいのが風営法。
解釈1つでどうとでも取れる。
ってのが多いんですよね。
要は管轄して取り締まる側の裁量次第。
で、パチンコの釘に関しても
「台に対しておおむね垂直に刺さっている」
ことが条件になっています。
もうお分かりですよね?
「おおむね」
という言葉の解釈範囲、守備範囲の広さ。
この一言を頼りに、今までパチンコの釘調整を黙認してきたのが現実です。
つまり、おおむね垂直の解釈基準がそれぞれ違うので、私たちはダメだろ。
と思っても、警察側がおおむねOK。
そう言ってしまえばどうにもならないわけです。
取り締まられるのは開けた場合
全部がそうではないですが、取り締まりの対象になるのは
「客に対して有利な調整(釘を露骨に開けた)をした場合」
の方が多いです。
これは客側から通報が行くことはありません。
だって客としては嬉しいわけですから。
抜き打ちや覆面調査、競合店からのチクリによって発覚、取り締まられることが多いと思います。
で、そもそも釘調整は違法なんですが、閉めた時ではなく開けた時に取り締まられるのはなぜか?
これは「射幸心を著しく煽る行為」に該当するからです。
低射幸性を掲げている警察に対して、ある意味で喧嘩を売っている感じになります。
なので、閉めている場合よりも取り締まられる可能性が高くなるわけです。
まとめ
最近は釘調整自体が難しくなっています。
・釘チェックシートが導入されている
こうした理由もあるからです。
特にチェックシートに関しては、おおむねの部分に多少なりとも指針が生まれてしまったことになりますから。
とはいえ、設定付きパチンコは大コケ。
全くユーザーに受け入れられなかったので、完全な封入式になるまではパチンコの勝ち負けは釘で決まります。
あんまりにもヒドイ調整なら、玉が首を吊った状態の写真でも撮って、バンバンSNSに投稿しましょう。
下手すれば建造物侵入で訴えられますけど。
パチンコの釘調整は違法。
これは間違ってませんけど、違法と証明するのは難しい。
相手が悪いを言う前に、そんな調整の店には行かなきゃ良いだけの話です。
あぁ、釘の見方の基本を解説している記事もあるので、よければ併せて読んでください。