パチンコのSTとは?基本システムから闇の部分まで元プロが解説

コラム
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パチンコのシステムとして定番になった「ST」。

今やSTシステムの台が相当に多いので、その仕組みを知らない人も少ないと思いますが、初心者の人も含めて、今一度パチンコのSTとは何か?

ということに関して書いていきます。

これを読めばパチンコのSTシステムをしっかりと理解出来るはずです。

パチンコのSTとは?

ST=「スペシャルタイム」の略です。

なにがスペシャルかと言うと「大当たり確率」がスペシャル。
つまり「確変時間」と言い換えることも可能です。

それだと普通の確変もSTじゃないの?
と思われるかもしれません。

なぜ、普通の確変とSTをわざわざ別で分けているかと言うと。

普通の確変=次回大当たりまで
ST=回転数限定の確変状態

だからです。

普通の確変の場合の大当たりには、出玉の少ない2ラウンド当たりなども含まれます。

あらかじめ定められた回転数を消化すると、強制的に確変状態が終了するシステム。
それがパチンコのSTシステムです。

なんでSTって可能なの?

これは案外知らない人も多いかも知れません。

まず、パチンコ台を作る上でのルールとして

「プレイヤーに有利な状況、もしくは時短を作動させるには、アタッカーを開放しなければならない」

「プレイヤーに不利な状況にはアタッカーの開放を必要としない」

というものがありました。

現在では規制が変わったので、時短を作動させるのにアタッカーの開放を必ずしも伴う必要はありません。

これにより、天井時短。
いわゆる「遊タイム」が可能になりました。

確変状態に上げるためには、アタッカーを必要秒数以上開閉しないとダメ。
確変や時短を終わらせる時にはアタッカーの開閉は必要なし。

と言い換えても良いでしょう。

特に大事なのは2番目。
不利な状況にする時はアタッカーの開閉必要なし。

要は不利な状況にする時はプレイヤーにそれを知らせなくてOKって話ですね。

だからSTは回数区切りで確変状態を終わらせることが出来ますし、最近の「確変転落型」の台もプレイヤーが知らない間に確変状態を終わらせることが可能なわけです。

なんでSTは連荘しないの?

ST機を打つと、継続率85%や90%を打っても、スグに連荘が終了する。
そんな風に感じる人は多いのでは?

ST機が連荘しないわけではないですが、額面通りの連荘を体験するには次回まで確変継続の台に比べると多くの試行回数が必要になります。

これは単純に体感の違いも大きいです。

次回まで継続の場合は、必ず何かしらの当たりを引いて終わりますが、STは強制終了。
何もナシで確変状態がぶった切られるので、心象は悪いですよね。

また、STの場合の連荘率はあくまでも理論値。
膨大な試行を重ねる中で、どっかのタイミングで85%とかの連荘率になっている可能性があるよ。

というものです。

対して次回まで継続の場合は、常に80%なら80%。
ここの絶対数がブレることはありません。

長い試行を重ねればどちらも変わりませんが、安定するのがどちらかは明白です。

また、継続率は高いほど荒れるようになります。
たまの爆連が来るまでは、ひたすらイジメのような連荘回数に耐える必要があるのです。

STはどんどん当たりにくくなる?

ちょいと数学的な話になりますが、合ってない可能性も大いにあります。
あくまでも話のタネとして見てください。

前提として、パチンコの大当たり確率は毎回転、常に同じです。
完全独立試行ですからね。

ですが、数学的にどの理論を持ってくるかで感じ方は変わります。

試行を重ねれば当たりやすくなる

よく、○○回試行すれば○○%で当たる。
なんての見ませんか?

この理論を持ってくれば、STは終わりに近づくほど当たりやすくなるはず。
こっちを支持する人はSTの最後まで希望を持てるでしょう。

試行を重ねると当たりにくくなる

どちらかと言えば私はこちら派です。

試行を重ねるというのは「条件が増えていく」とも言えます。

1回転目に当たる
2回転目に当たる=1回転目がハズレであるという条件がプラス
3回転目に当たる=1、2回転目がハズレであるという条件がプラス

といった感じで、回転数を増やせば増やす程に条件が増えていくため、当たる可能性が下がっていくというものです。

で、これがどっちも成立します。
だから完全独立試行で、1回転ごとの期待度は変わらないって証明にもなるんですけど。

もっと言うと、どこで回数区切るの?
って話もあります。

今日はST1回転目でも、前日までを合わせると300回転目かも知れませんからね。

STって本当に確率変わってる?

正直、ここまでの事はどうでも良いです。
ここからが私の書きたい事の本題。

とは言え、ここから先はあくまでも「空想の話」であり、メーカーなどは一切関係ありませんし、ただの与太話です。

そこんところをご理解の上で読んでくださいね。

さて、パチンコ台のシステム上のルールで「不利にする時はプレイヤーにそれを知らせる必要はない」というものがあることは先に説明しました。

これをSTと組み合わせると何が出来るでしょうか?

そう、「STに突入したけど、知らない間に確変終わってる状態」を容易に作る事が可能になりますね。

STですよ。
と画面に表示し、確かにST状態にはなっているでしょう。

ですが、1/30で転落もするシステムだと、表面上はST中でも中身はとっくに確変が終了しているという状態を作れるのです。

次回まで確変だとこれは意味を成しませんが、STだと回数区切りなので、ただ運が悪くて引けなかったとプレイヤーに思わせることが出来ますよね。

しかも、これは完全にルールの中。
合法的に可能です。

もしくは、V入賞時の1/2で確変状態。
とかね。

これ本当に確変中か?
と思うほどな~んにも起こらない、全然当たらない。

そんな時はV入賞したけど確変になってないのかも知れません。

「でもメディアとかでそんな事1つも書いてないじゃん」

と思うそこの純朴少年。
メディアは基本的にメーカーに都合の悪い事は一切書きませんよ。

パチンコ雑誌やメディアの情報を鵜呑みにする危険性
パチンコメディアの情報、鵜呑みにするのは非常に危険です。なぜ危険なのか? その理由を元パチプロで開発経験者が酌量なしに書いています。

ここで書いていることは、異常なまでにユーザーに不利な事ですが、パチンコ台を作る上でのルール上は完全にセーフです。

だから不正とは言えないんですね。
政治家とかの言い訳と一緒。

本来は転落もする、もしくはV入賞の1/2で確変という台であっても、保通協にその本当のスペックを記載した書類と台を持って行けば試験は通るし、販売も出来ます。

で、メディアにはこの事実を隠せばOK。
今は基板の解析なんてメディア自体では一切行っていませんからね。

やっていたとしても、それをメーカーの許可なしに公にすることは出来ません。
さらにそれで利益が発生する状況なら尚更。

これは知的財産権侵害や、著作権侵害などに抵触する可能性が高い。

まぁ、メイン基板ぐらいは解析するの簡単なのでやってるかもですが、それで事実に気付いても掲載できるわけがありません。

だって、もしそんなの載せたら二度とそのメーカーの機種を自社メディアで取り上げることは出来なくなりますからね。

そのメーカーが日工祖の中で強いメーカーなら、他のメーカーにも圧力掛けて、そのメディアは完全にアウトです。

どうあれ、メディアが事実を書くことが出来ない状況に容易に持っていけるって話。

そして、私たちにはその真偽を確かめる術もない。

「そんなん詐欺やんけ」

と思うでしょうが、詐欺にはならないんですね。

だってメディアの隅っことかちゃんと見たことあります?
必ず「独自調査によるもので、~保証するものではありません」。

みたいなこと、健康食品とか美容用品なんかの「個人の感想です」と一緒。
だからメーカーも保通協も、その息が掛かったメディアも責任を取る必要は全くありません。

保通協はあくまでも機械の性能がルール内か、それと書類に不整合がないかをチェックするだけ。
その後に関しては完全に管轄外ですから。

警察もそう。

例え自分でパチンコ台を買って、基板からプログラム吸い上げて解析した結果、メディアの情報と乖離があってもどうにも出来ません。

だってホールから外れた台は既に保通協や警察が責任を負う必要がない、ただの遊技機でしかありませんから。

とにかく、誰も証明できない、立件出来ないように初めからシステムが組まれているわけです。

「ホールはどうなの?」

ホールは例えV入賞時の1/2でしか確変にならない台であっても文句言いません。
だって、それで不利益を被るのはプレイヤーだけですもの。

自分の利益になることは死んでも黙ってますよ。

私はそうした体質が性に合わなかったので辞めた面もありますし。
フェアじゃない殴り合いで勝っても全然楽しくないですから。

こんな感じで、STは合法的に不正(プレイヤーからすれば)が可能なシステムです。

・・・という創作話でした。
フィクションだよ、フィクション。

まとめ

ただ創作話が書きたかっただけの記事でした。

「やっぱりパチンコって胡散臭いな」

と感じたアナタは正常です。
それでも勝てますが、労力と金額が合わない上にこの胡散臭さ。

こんなことで努力しても費用対効果は最悪です。
どうせ努力するなら、見返りの大きい事で努力しましょう。

そのヒント(ほぼ答え)は姉妹サイト「エージブログ」で見つけられます。

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