パチンコにおいて、勝つか負けるかを大きく左右するのは「釘」です。
そうじゃないという意見がある人もいるだろうし、いわゆる「オカルト」なんて言われている事が大事だという人に意見する気もありません。
大人が自己責任で勝手にやってることなんだから、自分が納得できればそれが正解です。
そういう意味では、私の「釘が大事」もあくまで1つの意見でしかない。
それでも私は釘が一番大事だと思っているし、その考え方で勝ってきたのも事実。
だから、これを1つの意見として捉えて、同意できる部分はマネしてもらえば良いと思うのです。
次の見出しは釘の見方に関して直接関係ないので、興味のない人は飛ばしてくださいね。
パチンコの釘の見方が解説されなくなった
最近では必勝法や攻略法を謳う雑誌でも釘に関する記述はかなり減りました。
多くの人がご存知の通り、釘を曲げての調整がひと昔前よりも厳しく管理されるようになったからですね。
もともと釘を調整して射幸心を煽ることは昔から風営法で禁止されていました。
ですが、カジノ関連(依存症対策)なんかの絡みなどもあり、暗黙の了解でやっていた部分に対して、警察が「取り締まりちゃんとやってますアピール」をし始めたわけです。
今でも、あまりに極端な調整をしていなかったり、その地域の警察とお店が仲が良かったりするとお目こぼしはされています。
が、一応はそういうアピールをしている状況、法律で禁止されていることに対して、大手を振ってそれをやっています。ということは良くないとなったわけです。
釘のポイントはここだよ。
なんてことを言うということは、店が釘をいじっているよ。法律違反をしているよ。ということと同じになってしまいます。
雑誌などメディア媒体(最近ではYouTubeなども含む)要はホールやメーカーからお金を貰ったり、権利の使用許可を必要としている所は、当然これについて触れることはできません。
昔と違い、メディア媒体はホールやメーカー、果ては警察と喧嘩するほどの気骨はなくなりましたからね。
喧嘩することのメリットよりも、当然デメリットの方が多いわけですから、普通の大人な判断ではあります。
これに文句を言う気はない。
パチンコの釘チェックはどうやって行われる?
警察が釘のチェックをすると書きました。
では、実際にはどのようにして釘のチェックをするのでしょうか?
検査に来た警察官がゲージ棒や板ゲージを出して1台1台チェックする。
そんなわけはないですよね。
管轄などによって少し違うかも知れませんが、基本的な釘チェック方法は一緒です。
ランダムに抽出した数台(ランダムではないこともあります)に、釘チェックシートをガラス越しに当ててチェックします。
このシートはメーカーが出しているもので、検定試験を通した時の釘調整(釘の位置や角度)が印刷されています。
そのシートと実際の釘を比べて、明らかに違いがあればアウト。
ちなみに、アウトの場合は数日間の営業停止が基本です。
アウトになる優先順位は、客にマイナス調整よりも客にプラス調整の場合が圧倒的に多いです。
法律的に釘調整がアウトになる理由は、「射幸心を著しく煽っているか」と「違法改造機か否か」の2点が基本になります。
プラス調整でもマイナス調整でも、シートから逸脱する釘調整は「違法改造機の設置」に該当しますが、あまりに酷いマイナス調整でなければお目こぼしも多いのが実情です。
逆にプラス調整の場合は、違法改造機にプラスして「射幸心を著しく煽っている」という要件も満たしてしまうので、晴れてアウトになる可能性が高くなります。
また、シートとの釘の差異に関してのお目こぼしの基準は「チェックする人」、「管轄の生活安全課」によって違います。
釘調整に関しての絶対的な指標は、未だにないのが事実です。
そんなこんながありまして、最近では釘の見方の基本を知らない世代も増えているように感じています。
あきらかに20代ぐらいの兄ちゃんが、必死にパチンコのデータカウンターと睨めっこして台を選んでいる様は個人的には滑稽を通り越して悲しくなりました。
「あぁ、この人はパチンコをする限り負け続けるんだろうな。途中で気づければ良いけど、無理だろうし、誰かに言われてもこの手の人は聞く耳もたないからな~。」
とね。
設定付きパチンコに関しては設定を予想する上でデータカウンターと睨めっこする必要はありますが、それでも釘との兼ね合い、つまりは釘が大きな役割を果たすことに変わりありません。
まずは各部の名称を知っておきましょう
厳密には違う場合もあるかも知れませんが、基本的にこのサイト内ではそれぞれを以下の様な名称で呼ぶ(記載)ことにしています。
緑の2 アタッカー周り
黄の1 風車周り(ヨリ)
黄の2 電チュー周り
青の1 道釘
青の2 スルー周り
赤の1 ヘソ周り
赤の2 ワープ周り
紫の1 普通入賞口
紫の2 ステージ
各機種によって、それぞれの位置は変わることがありますから注意してください。
この機種は大当たり時や確変・時短中に右打ちをする台の良くあるパターンになっています。
海などはまた違った形ですが、位置が変わっても名称は変わりません。
パチンコ釘の見方の基本にして王道
では実際にどの辺りをポイントにしてパチンコの釘を見ていけば良いかを解説していきます。
パチンコ釘の見方 ヘソ編
ヘソってのは「スタートチャッカー」のこと。
まず一番大事なのは「広さ」です。
これはヘソの開け方のパターンを簡単な図にしたもの。
この1~4の中で、どれが一番良くて、一番ダメかは分かると思います。
では、3と4ではどちらが良いでしょう?
ちなみに左打しか出来ない機種の場合です。
答えは良い順番に、2,4,3,1 です。
詳しい理屈はおいといて、この順番であるということだけ認識してください。
機種や寝かせによって、もしくはヘソに至るまでの道のりで3と4に差が生まれない場合もありますが。
後、釘の先の広さが同じでも「根本から曲げられている」か「先端だけ曲げられているか」もポイントです。
パッと見の広さが同じでも、先端だけ曲げられていてネカセが奥だと思ったほど回らないこともあります。
まずは、とにかく「広さ」に注目する。
広いと感じた台だけ少し打ってみて実際に回るかどうかを確かめる。
そうすることで、試し打ちの回数と費用を減らすことができます。
後、ヘソの広さを見るときに大事なことがもう1つ。
錯覚です。
この絵ではイマイチ伝わらないかもですが、スタートチャッカー自体の入り口部分が台やメーカーによって違うということです。
左の方は奥が狭くて、手前に向かって広くなる入り口。右はその逆です。
どうでしょう、右の方が若干広く感じませんか?
当然、釘の幅は同じです。
人は何かを比較するときに、無意識に比較対象を作ります。
その対象は、その時一番近くにあるものになりやすい。
ヘソの釘を見る場合は、ヘソの入り口と無意識に比較してしまうことが多いというこです。
メーカーが入賞口の形を均一にせず、台形にしているのはこれによる錯覚も1つの狙いではないでしょうか?
もっと大事なのは、釘をいじらなくてもネカセを変えれば入賞率を変えれるようにするためでしょうけど。
大体の台は先細りの形になっていますから、そのことを知った上で錯覚を考慮して幅を見る必要があります。
パチンコ釘の見方 ヘソ編 その2
ヘソ釘は何より広さが大切ですが、「段差」もポイント。
ヘソには広さの他に「段差」がつけられています。
1,2,3であれば2が良い調整、1が普通で3がダメです。
左打限定の場合。
これも、なんで?って部分はおいときます。
普通に玉の動きを考えれば分かると思いますので。
ただし、こちらも機種や寝かせの影響などで3が悪くない動きをする場合もあることに留意してください。
ついでに、ヘソ周りとして「ジャンプ釘」も見ておきましょう。
ちょっと分かりにくいですが、赤色の釘がジャンプ釘です。
横から見た時に、1なら良調整、2ならマイナスということになります。
ヘソ釘も同様で、横から見た時に平行よりは上向きでプラス、下向きでマイナスとなります。
理由は簡単で、ジャンプ釘が下向きだと玉が跳ねないのでヘソ釘を越えれずに手前で落下してしまうから。
ヘソ釘の場合は、下がっていると玉が釘に絡まずにヘソの上を通過して死に玉になるからです。
ですが、こちらも今まで同様、機種やその他の要素の絡みによって変わる場合があります。
しかし、基本はこの考え方で問題ないでしょう。
パチンコ釘の見方 ヨリ編
次にヨリ釘に関して見ていきましょう。
1と2であれば1の方がプラス調整です。
ヨリはいかに「生きた玉」をヘソまで届けることができるかが大事です。
風車上や、さらにその上、バラ釘なんて呼ばれたりもする部分。これらをメンドクサイので個人的にはヨリでまとめています。
これらのヨリは、機種ごとにその構成が違うので一概にこの形が正解とは言えませんが、あくまで大事なのは上で書いた「生きた玉がどれだけヘソに届くか?」という視点です。
この考え方を常に頭において釘を見て、打っていればそのコツは身に付きます。
さらに、風車まわりにはポイントがあります。
Aが無調整、Bがプラス調整、Cがマイナス調整です。
玉は上の部分で振り分けられて緑か青のルートで風車周辺に落ちてきます。
この時、全ての玉が青のルートなら問題ないですが、基本的には緑のルートに流れやすいように店は調整をします。
そして、赤い釘の部分をマイナス(広げる)にして、ここで玉をスタートに行かない、死に玉にします。
赤い釘の部分は無調整なら問題なし、幅が狭くてプラスならベストですが、最近のパチンコ店でここをわざわざプラスにしている店はほぼ見ません。
なので、上から見て赤い釘の部分が広げられていなければOKと覚えてください。
上からの見方はヘソ釘を参考にしてください。
この部分は広いとダメなので、ヘソとは逆になりますが。
緑か青かのルートを決定する、風車周りよりも上の釘も大事ですが、最近の台ではこの部分の釘を全て無くしている機械も多く、年々影響力が減ってきています。
仕事人5とかは良い例です。
この部分は機種によって釘の構成が結構違うので、基本的には上から覗いて変な方向に曲げられていないかをチェックしてください。
後、最近では滅多にないですが、風車のすぐ上の釘の幅を狭くして玉の勢いを殺し、風車自体も〆ることでヘソに玉が全然届かなくするという調整もあります。
風車は方向だけでなく、上手く回らなくすることもできます。
パチンコ釘の見方 スルー周り
スルー周りを見ていきましょう。
盤面左にスルーがある場合で書いていますが、スルーが右側にある場合でも基本的には同じだと考えてもらって大丈夫です。
①の形が無調整であると考えてください。
で、青の枠で囲んであるのがプラス調整、赤枠がマイナス調整です。
動いていない2本の釘に関しては、直接玉の軌道には関係しません。
が、その2本もマイナス側に動かしておくと、動かしている釘のマイナスが相対的に目立たなくできるので、見なくて良いという釘ではありません。
で、これがスルーの誘導釘。
赤い釘が誘導釘です。(当然、実際は赤い釘ではない)
上から、無調整、プラス、マイナスです。
上から来た玉が誘導釘に当たってスルーの方に流れることになります。
マイナス調整だと誘導に当たらず、スルーの方向に玉が行かなくなるのです。
また、プラス調整であっても、極端に誘導が左向きだとそれもマイナスになる可能性があります。
スルー周りの誘導釘に関しては無調整ぐらいがベストです。
あくまでも、優先順位は誘導釘よりスルー自体の釘。
誘導がイマイチでも、しっかりとスルー周りがプラスなら問題なく抜けます。
パチンコ釘の見方 道釘
1が無調整で2と3がそれぞれマイナスです。
道釘は風車からヘソ(ジャンプ釘)までの玉が転がっていく部分ですね。
ここの調整で一番ダメージを喰うのは3です。
道釘でダメなのは「道釘と道釘の間、隙間の釘に段差がある」こと。
玉の動きを想像すると簡単ですが、3だと玉がガンガン落ちていきますよね。
2の場合は、風車が良ければ案外大丈夫な場合もあります。
ただ、ここを大きく開けるような店が風車周りを良調整にしているとは思えませんが。
後、横から見ないと分かりにくいですが、道釘全体が下がっている(下向きに叩かれている)と、これも大きなマイナス調整になります。
道釘は無調整なら問題ありません。
パチンコ釘の見方 ワープ周辺
赤い釘の方がマイナスで、青い釘の方がプラス調整です。
絵をしっかりと見比べてもらえば違いが分かると思います。
唯一気を付けないとダメなのは、プラス調整の一番下の形です。
青い釘が極端に右向きだと、それはそれでマイナス調整になります。
このワープ周りの釘の形は、天龍や天下一閃などを含めた「羽モノ系(アナログ系)」の台の飛び込み口の形と一緒なことが多いので、この形を参考にすることも出来ます。
パチンコ釘の見方 上達のための裏技
当然のことながら、パチンコ屋はプラス調整の釘を作ることはほとんど無いですし、その動きも小さいので初めの内は見ても分からない可能性が高いです。
そんな時は「ちゃんとしたゲーセン」、ラウンドワンとかですかね。
そういうところに行って釘を見てみることをオススメします。
ゲーセンは客に一切の戻しがなく、台の費用も安いため「純粋に遊びやすい状態」で釘を調整しています。
あくまでも、ちゃんとした所ならですが。
ということは、ここでされている釘調整、釘の方向がプラス調整ということが言えます。
その釘調整の形、ポイントを覚えて可能な限りそれに近い釘の形をホールで探す。
ゲーセンの釘調整はあくまでも理想ですから、それと同等のものは無いでしょうが、少しでも近いものを意識して探すことで、釘を見る目も自然と養われていきますよ。
まとめ
釘の見方を覚えることは、パチンコで勝つための基本にして奥義です。
この基本があった上に、技術介入などを加えることで初めて、「勝ちへの道」が見えてくると言えますね。
機種によっては寝かせが非常に大きな影響を及ぼしますから、寝かせに関してもついでに知っておきましょう。
もっと本気で釘を勉強したい。
という人は中古パチンコ台販売【A-PACHINKO】を利用して実機を購入してみるのも非常におすすめです。
ゲーセンに行くよりも自分で好きなように、色々な釘のパターンを試せるので、こっちの方がお得。