年々、打ち手の技術介入による出玉の差が少なくなっているパチンコ。
ですが、やはり最低限今でも出来る範囲の技術は存在しています。
今回の内容は止め打ちと捻り打ちに関してです。
パチンコの止め打ちとは?
パチンコには「そのタイミングでは玉を打たない方が良い」時がいくつか存在しています。
そのタイミングに「玉を打ち出すことを止める」ことが「パチンコの止め打ち」です。
パチンコの止め打ちは「節約」ということ。
昔は玉を増やすための技術でしたが、今では減らさないためのものに成り下がりました。
玉の打ち出しを止めるには「ハンドルから手を放す」「ハンドルのストップボタンを押す」のどちらか。
イチイチ手を放してもいられないので、基本的にはストップボタンを使って止め打ちをします。
ストップボタンはハンドルを握った時に「親指の辺りにある突起物」がそれです。
使ったことがない人は、玉を飛ばしているそのままの手でストップボタンを押してみてください。ハンドルの位置はそのままで、打ち出しだけが止まるはずです。
止め打ちをするべきタイミングは以下の様なものがあります。
保留の3個目が点いた時
保留は基本的に4つでマックスです。
5個め、6個めは入賞したとしても「一切大当たりの抽選がされない」「完全なる死に玉、ムダ玉」になってしまいます。
このムダに入賞してしまうことが「オーバー入賞」です。
大当たり時のオーバー入賞はマイナスではなく、プラスの意味で使われます。
オーバー入賞を防ぐために、3個目の保留が点いたら打ち出しを止めましょう。
3個目が入ったと認識して打ち出しを止めた場合、まだ何発かは台の中を漂っていますから、その何発かの内の1発が入賞して、ちょうど保留が4個になる。
そういう感覚で止め打ちをすれば、出来るだけオーバー入賞を避けることが可能です。(100%ではありません)
もっと細かくやるなら、2個目の保留が点いた時に止めるべきですし、その台の回転率によっても細かく変えるのがベスト。
ですが、まぁそこまで気にしなくても普通は良いかなと思います。
大当たりに期待できる(先読み)演出が発生した時
赤保留や金保留などの「その保留で当たっている可能性が高め」な演出が発生した場合も止め打ちをしましょう。
最近の台はヘソ保留よりも電チュー保留の方が色々と優遇されている場合も多いので、ヘソ保留をわざわざ貯める必要はありません。
また、先読み演出でなくても期待度の高い演出が発生した場合も同様に止め打ちしましょう。
大当たりし、アタッカーが開くまでの間
大当たりの演出が発生して右打ちなどの指示が出た後でも、アタッカーが開くまでにインターバルがある機種があります。
開いていないアタッカーに玉を打っても、意味がないことは簡単に想像できますよね。
慣れない間はきちんとアタッカーが開いているのを確認してから打ち出しましょう。
大当たり中のラウンド間(機種による)
機種によって大当たり中のラウンド間のインターバルが違います。
最近の台はインターバルが長めの機種もあり、そういった機種の場合ラウンド間のムダが1回につき3発程度出てしまいます。
16ラウンドの場合は48発、約200円の損です。
こういった機種の場合は、カウント数の玉数だけ打ち出し、もしも途中でこぼれて規定数に届かなかったら1発づつ打ち出して調整しましょう。
1ラウンド10カウントなら10発だけ打ち出す。
9発しか入らなかったら1発づつ打ち出すという感じです。
北斗無双なんかは打ちっぱなしで問題なし。
後述する捻り打ちをしないのであれば、打ちっぱなしの方が自然なオーバー入賞も見込めますし、インターバルがほぼ無いのでムダがほぼ出ません。
機種によって確認しながら調整して止め打ちしてください。
パチンコの止め打ち 少しレベルアップ
ここまでの止め打ちは基本。
ここからはもう少し細かな止め打ちに関してです。
今の台は電チューの戻しが1個や2個という台が主流(ほぼ全て)。
そのため、適当に打ちっぱなしにしていると時短や確変中にガンガン玉が減ってしまいます。
本当は機種によって細かく合わせて止め打ちをするべきですが、経験によって出来るようになる部分もありますので、ここではどんな機種にも通用する止め打ちをする際の考えを書いておきます。
止め打ちをする際の基本的な考え方は
「減った保留の分だけ玉を打ち出して埋めていく」
という考え方です。
保留が1つ減ったら玉を1~2発打つという感じ。
これをすると途中で電チューの保留が途切れる(0になる)でしょうが、電チュー保留が0になるとその変動の時間が長くなるので、ヘソ保留を消化することはほとんどないでしょう。
とにかくムダ玉を打たないこと、電チューをしっかりと見て開放のタイミングを計る。
電チューが開くであろうタイミングだけ、数発打ち出して保留を埋める。
結構細かく止め打ちをするようになりますが、場合によってはこれだけで1日に数千円の違いが出てきます。
もう少し楽に止め打ちをする場合は、電チュー保留を4つ貯める。
全部消化するまで待ち、最後の変動時間が長い間に、また新たに数発打って保留を貯める。
この繰り返しでもOKです。
少々時間効率が悪いので、保留が2個減ったら2個だけ貯めれるように打つ。
みたいにアレンジしましょう。
とにかく、打ちっぱなしだけは絶対にやめましょう。
ついでに捻り打ちの話も
右打ちで大当たりを消化する台の場合、ハンドルの捻り方を工夫するとオーバー入賞が狙えます。
「捻り打ち やり方」 で検索すればいくつか動画も出てきますので、そちらで雰囲気を掴んでもらう方が分かりやすいと思いますが、一応手順を書いておきます。
オーバー入賞は、「規定の数より多く入賞させること」ですね。
大当たりの際、1ラウンドのカウント数は機種によって違いますので、まずは1ラウンドの規定入賞数が何発かを調べましょう。
ここでは10発が1ラウンドの規定入賞数とします。
- まずは9発アタッカーに入賞させます
- 10発目を弱く打ち出します(後で詳しく)
- 11発目を強く打ち出す(ここでハンドルを強く捻るので捻り打ち)
- 10発目に11発目が追いつく
- 10と11発目がほぼ同時にアタッカーに届くので、1発多く入賞する
お得!!
という具合です。
弱く打ち出す目安は台によって少しづつ変わります。
基準としては、右に玉が飛ぶギリギリの弱さ。
こればっかりは文章では難しいですし、動画を見るだけでも出来る様にはなりません。
習うより慣れよですので、自分なりに色々と試してみてください。
コツとしては、右打ちして9カウント目までに徐々に打ち出しを弱くして玉の勢いを調べ、ギリギリ右に玉が飛ぶ所を見つけたらその位置でハンドルに左手を置き、基準とします。
ん~やっぱり分かりにくいですね。
捻り打ちという打ち方があり、そうすることでお得になるということだけ知っておいてください。
また、捻り打ちは「玉を引っかけて勢いを殺す部分」が必要です。
機種によってはこの玉を引っかける部分が小さかったり、そもそも無かったりする場合も少なくありません。
これによって捻り打ちの難易度は変わりますし、そもそも捻り打ち自体が不可能な機種もあります。
ただ、引っかける部分がない場合でも捻り打ちができる場合も。
勢いが弱い玉に強い玉を当てて2個をくっつけるのではなく、強く打ち出して盤面右で跳ね返した玉に中ぐらいの勢いの玉を追いつかせるやり方ですね。
レル枠(義風堂々や野生の王国など)のニューギンマシンは、この方がオーバー入賞を楽にできたりもします。
それぞれの機種が捻り打ちが出来るのか?
また、簡単かそうでないかは、各機種解説ページで触れていますので、あなたが気になる機種をチェックしてください。
止め打ち、捻り打ちは違法か?
全く違法ではありません。
最近では「ハウスルール」でこの2つをプロ行為とみなし、出玉没収や退店などという暴挙がまかり通っています。
ハウスルールとは「店が勝手に決めたルール」のことです。
法的な力は一切ありません。
そもそも法律における定義で、パチンコが賭博ではないとされる要因の1つは「技量によって結果が変わるから」です。
つまり、逆説的に言えば、この2つの打ち方を咎めてくる店は「当店では賭博をしています、法律違反です」と自ら吐露しているようなもの。
本来であれば、打ち手側が法律違反をしながらハウスルールを押し付けてくるホールに従う必要は一切ないのですが、この辺は色々とグレーなので白黒ハッキリするのは難しいのが現状です。
とにかく、法律上はむしろ行うべき行為ですから、この2つを文句言ってくるようなホールでは打たないようにしましょう。
客が勝つことを良しとしない、客に勝たせる気が毛頭ないと言っているのと同義ですからね。
それでも自分の周りではパチンコで技術介入をすると怒られるホールしかない。
という場合は、パチスロも視野に入れてみましょう。
パチンコは技術介入が廃れましたが、パチスロはむしろ技術介入でしっかり勝てる機種が増えていますからね。
まとめ
止め打ちは「ムダを無くすために必要な技術」
捻り打ちは「少しでもお得になるための技術」
そしてこの2つは一切違法ではなく、むしろ本来は賭博の定義から外れるための要件の1つである技術介入の部分を守るという意味で、歓迎されるべき行為です。
これを咎めてくるようなダメダメホールでは絶対に打たないようにしましょう。
なお、ハウスルールだからと言ってもホール側は強硬手段に出ますし、警察も取り合ってはくれませんので、ゴネるのは止めましょう。
時間と体力のムダです。