「甘い台なんて嘘っぱちやんけ」
てな感じで思っているそこのアナタ。
その考え方、実は根本から勘違いしているかも知れません。
この記事を読めば、
パチンコの甘い台=勝ちやすい台ではない
ということが、しっかりと理解出来て、メディアの変な煽りに惑わされる可能性が低くなると思いますよ。
パチンコの甘い台とはそもそもなに?
おそらく、多くの場合で使われるパチンコの甘い台の定義は
「ボーダーラインが低い台」
ということになると思います。
この考え方自体は間違いとは言いませんが、誤解を生む言い回しだと感じるのも事実。
ホールとユーザーで甘い台の定義は違う
私たちユーザーにとって、甘い台=勝ちやすい台。
この認識が基本でしょう。
ですが、ホールの側からすると、甘い台の定義は変わります。
・抜きたい時に思ったほど抜けない
これがホール側から見た甘い台の定義。
つまり、前提が違うのです。
ホール側からすれば、甘い台であっても基本的には客が勝つことを想定していません。
客が勝てないことは大前提、その上で扱いにくい台がホール側の甘い台です。
この認識の違いだけでも大きな齟齬があると思いませんか?
ちなみに、メディアで言われる甘い台は、基本的にホール側のデータを基にした話なので、ホール側の視点になります。
なので、メディアで甘い台と紹介されている台を打っても、ユーザー側が甘いと感じることは少ないのです。
北斗無双を例に考えてみよう
北斗無双は、いろんな所で甘い台として紹介されます。
ですが、勝ちやすい台ではないし、しっかりと勝てている人の方が少ないんじゃないでしょうか?
これもホール側とユーザ側、先に説明した視点でそれぞれ考えるとその内情が分かりますね。
承知の通り、現行機の中で北斗無双は最高峰の爆発力を秘めています。
ですが、その恩恵にあずかれるのは、ごく一部の人のみ。
20台あって、数万発を超える爆発に遭遇出来る人は1人か2人。
こんな状況であれば、ユーザー側は甘い台とは感じないでしょう。
ですが、ホール側からすると、北斗無双のシマ単位で思った利益が上がらないので甘い台ということになります。
こんな感じでそれぞれで感じ方は大きく変わるのです。
一撃性が高い機種にになればなるほど。
ちなみに、北斗無双の詳しい解説も以下の記事でしているので、興味があればどうぞ。
甘い台は甘く使われない
こっから先はちょっと蛇足と言えば蛇足です。
ホール導入3日~1週間程度のデータを基にして、その機種のこれからの扱いを決めるホールも少なくないと思います。
そんな中、その様子見の間に甘い動きをしてしまった台はどうなるでしょう?
自分のホールではそうでなくとも、ダイコク電機などには全国の稼働状況(データ)が上がるわけで、それで甘い動きが出ていたら。
当然、その機種の釘調整は非常に厳しいものになります。
回転数や出玉数なんかも併せて分析して、甘い台か否かを考えているので、回らないのに出る。
なんて台が甘いと定義されることもあります。
そうした面で見れば、確かにその台は甘いのかも知れませんが、実際にホールで打つ際にアナタが甘いと感じるかは別問題。
例えるなら、設定付き甘デジなんかが良い例です。
設定6だとボーダーが13個とかの機種が多いですが、例え設定6であることが分かる状況であっても、千円15回の台を打って甘いと感じることはないでしょう。
特に短日の実践では尚更。
甘い台を探すことはとてもリスキー
技術介入ではなく、機械として甘く動いた台は、間違いなく厳しい扱いを受けます。
膨大なデータ上では確かに甘いのです。
それを基にして発表されている、大手なども含むメディアの甘言を鵜呑みにするのは危険。
先に書いた通り、データ上とホールでの個人が受ける実情は大きく乖離します。
「大手のサイトで甘い台って書かれてたから」
なんて思って、自分の頭で考えずに打つ機種を選ぶと負けますよ。
大事なのはアナタ自身が身を置くホールの状況と目の前にある台のクオリティ。
これをしっかりと自分の頭で考えて判断することです。
技術介入は別問題
ここまでの甘い台か否かは、あくまでも機械自体の性能と、ホールコンに上がるデータ上の話。
本来、ここまでの甘い台かどうかの部分はどうでも良いと言えばどうでも良いです。
大事なのは「技術介入」で無理やり甘い台に出来るかどうか。
とは言え、最近ではそもそも技術介入の余地が少なくなっていますし、ホールコンにもすぐに異常が検知されます。
「お客様、当店ではプロ行為はお断りしております」
やかましいわ!
技術介入が無いなら、パチンコは遊技じゃなくて賭博になるぞ。
賭博開帳罪で訴えたろかい!
・・・なんて思っても虚しいだけ。
まぁ、こうしたことに目くじら立てる店には行かないのが基本です。
技術介入はメディアで言われる甘い台の定義には入らないことも多いので、これが出来るだけでユーザー目線で甘い台を探すことが出来るようになる可能性は高くなります。
難しいことではなく、オーバー入賞に気を付けたり、細かい所で無駄玉を防止する。
そんなことでも十分に技術介入になります。
実際、いわゆる素人さんが打つのと、私が打った場合ではホールコンの出玉率は結構変わりますからね。
本来、甘い台ってのは自分の技量で作り上げるものです。
まとめ
甘い台と一口に言っても、ユーザーとホール(メディア)でその考え、感じ方に大きな隔たりがあることが分かったかと思います。
大事なのはメディアなど周りの意見を鵜呑みにして流されるのではなく、しっかりとアナタ自身の現状を冷静に分析して、頭で考えること。
そもそも、16年以上パチンコやって、14年ぐらい勝ち続けて来た私ですら
「いや~この台は甘い。打ってれば蔵が立つ」
なんて感じた試しは一度もありません。
今の北斗無双もそうですが、基本的には辛酸を舐めさせられ、煮え湯を飲まされる日々。
ですが、それでもやることちゃんとやってれば、年間トータルではそこそこの金額勝てます。
甘いと言われてる台を打てば、楽に勝てるんだ。
甘い台なんだから、努力しなくても楽勝さ。
なんて考えてること自体が大甘の甘って話です。