パチンコ・パチスロの確率収束について。勘違いが多いテーマです

コラム
この記事は約6分で読めます。
「パチンコ・パチスロで、確率収束という言葉を聞くけど、どういうことなの?」
「パチンコ・パチスロで、確率収束は起こるの?」

などなど、パチンコ・パチスロにおいて良くテーマになる、確率収束に関して色々と書いていきます。

勘違いしていたり、間違った思い込みでパチンコ・パチスロの確率収束を認識している人も少なくないと感じるので、分かっている人も、そうでない人も、一度チェックしてはどうですか?

スポンサーリンク

パチンコ・パチスロ 確率収束の勘違い

まずは良くあるパチンコ・パチスロの確率収束での勘違いに関して。

そもそもですが、確率に収束する力はありません。

「は?なに言ってんの。バカなの?」

と思われたかも知れませんね。

言葉を足すなら、

「確率に意思は無いので、自らの力で無理やり確率収束を起こすことは無い」

となります。

コインの裏表で、10回連続で裏が出たからと言って

「あ、10回も連続で裏やから、そろそろ表出さな」

と誰かの意思が働いて、そこから連続で表が10回出て確率が無理やり収束しました。

なんてなことは起こり得ないってことです。

確率の収束とは試行回数を増やすことで現れる

さっきのコインの裏表。
試行回数が10回の時点では表と裏の出現率は0:100。

で、ここから比率通りに表裏が出現するとして、

試行回数表・裏の出現回数出現%
100・100%・100%
5020・3040%・60%
10045・5545%:55%
20095・10547.5%:52.5%

多分、間違っていないはず。
こんな感じで、試行回数を増やせばどんどん最初の差が無くなっていくのが分かると思います。

で、大事なのは、最初の10回連続で裏が出た以外、全て比率通りそれぞれが50%で出現しているのに差が無くなっているってこと。

つまり、

「連続で10回出たから、次は表が10回やで」

なんて意思が働かなくとも、試行回数が増えれば設定された比率に自然と落ち着いていく作用。

これが正確な確率の収束。
試行回数を増やさなければ、確率の収束は起こりません。

当然、実際は途中で連続で表が出たり、また連続で裏が出たりしますから、こんな簡単な感じに収束していくことはないです。

繰り返しですが、大事なのは

「確率自体に収束する意思は無い」

ということ。
これを理解しておかないと、間違った思い込み、いわゆるオカルトの餌食になります。

「〇回連続でダメな方が出てるから、次は良い方が出るはず。だって50%だし、確率は収束するはずだから!」

間違った考えで、根拠の無い台(回らない、設定が無い)を打つのは止めましょうね。

50%は一番荒れる

当然ですが、50%の比率が一番荒れます。
ジャグラーの設定6のBRや、北斗無双のSTか通常か。

これらはどっちを多く引くかで収支に大きな影響を与えますが、短い試行回数だとジェットコースター的になる場合が多いです。

ある程度50%に近い結果を求めるなら、少なくとも200回ぐらいは試行を重ねる必要があります。

ちなみに、理論値の50%だともっと激しいです。
例えばシンフォギアのST突入確率。

これは理論値では約50%と言われていますが、ST突入と非突入が固定の乱数で1:1で存在しているわけではありません。

5回転で1/7.4引けるか否か。
となると、より多くの試行回数を重ねないと満足した結果が得られない可能性も高いです。

理論値と固定値ではブレの大きさが変わることも心に留めておいてください。

数学的にというより、体感的です。

さらに言うと、パチンコでボーダー回転数ピッタリの台や、スロットで出玉率100%の台を打っている場合も同様。

勝ち負けが一番荒れます。

ジャグラーなどの枚数ストッパーの不思議

枚数ストッパーなんて存在しませんが、

「設定6より良く当たっているから高設定だ!」

と息巻いて打ったのに、ある所を境にして見る見る合算が転落。
トータル差枚はプラスだけど、アナタ個人はマイナス収支。

なんてなことを体験したり、スランプグラフで見たことは誰でもあるのでは?

これも、別にそれまでが当たり過ぎていたから不思議な力が働いたって話じゃありません。

実際にその台が設定6だったとして。

アナタの打ち出し時点で合算が1/90。
総ゲーム数が1,000とします。

これは6であっても引き過ぎですよね。
つまり、前任者の引きが強かっただけ。

先のコインの裏表と一緒の理論で、試行回数が増えると本来あるべき数値に近づいていきます。

この場合、アナタが設定6の近似値でボーナスを引き続けて8,000回したとします。

計算はメンドクサイのでしませんが、打ち終わる時には打ち出し時よりも合算が下がっているはず。

これが実際に設定6であってもそうですから、本来の設定が3、4。
ないしは1や2だった場合は言うに及ばずです。

こうした理由からも、ジャグラーなどのボーナスタイプの台を表面上のボーナス回数だけ白黒つけることの難しさが分かります。

スポンサーリンク

問題は結局のところ思いこみ

パチンコ・パチスロの確率収束の基本はここまでで終わりです。

で、結局は思い込み。
都合の良い思い込みが、この確率収束の本当の所を見えなくしています。

他にも通じること(遠隔とかの話)ですが、

「ST非突入が5連続したらオカシイ、インチキだ!」

と騒ぐのに

「5連続でSTに突入した、オカシイぞ!!」

と騒ぐ人を見たり聞いたりしたことがありません。

「これだけハマってるから、そろそろ当たる。だって確率は収束するんだから!」

などと同様に、これらは全て

「自分に対して都合の良いことが起こるはずだ」

という完全に間違った認識、勘違いが起こす問題です。

以下の記事でも書いていますが、パチンコ屋は慈善事業ではありません。

パチンコ・スロットで勝てない!アナタは大きな勘違いをしている?
「パチンコ・スロットは勝てない」それはアナタが大きな勘違いをしているからでは? 元パチプロが、少々厳しい意見をつらつらと書いております。

法律に触れなければ、人情的にはアウトだろ。
と思うようなことも平気でします。

それの是非が問題ではなく、そういう商売であるという前提を、都合良く忘れていることが大問題なのです。

パチンコ屋で思い通りに事が運ぶほど、運や力がある人なら、多分そもそもパチンコなんてやっていないと思います。

通常の社会生活で、あまり上手く行かない人の方がパチンコユーザーには多いでしょう。

通常の社会生活ですら思い通りにならないのに、その何倍も伏魔殿なパチンコ屋で、思い通りに事が運ぶわけないのです。

確率の収束の話は、単純な数学(算数)ですし、パチンコ・パチスロに限った特異な話でもありません。

こうした誰でも理解出来る簡単な話。
それすら理解しようとせずに、思い通りになると思い込んで間違い続ける。

愚かであると同時に、なんて傲慢なんだろうと感じずにはいられません。

スポンサーリンク

まとめ

パチンコ・パチスロに限らずですが、確率の収束に関しての話は上記の様に難しくはありません。

この記事を読んでいるアナタは大丈夫でしょうが、こうした簡単な理論すら蔑ろにして、自分の思い込み、都合の良い世界で生きる阿呆にはならないでください。

世の中は

「ちょっと考えれば分かるのに、それを考えないから騙されるし損をする」

ことのオンパレード。
ちゃんと考えて、色々な行動や決断を行いたいものですね。(自戒の念を込めて)

タイトルとURLをコピーしました