「V入賞させないとどうなるの?」
といった、パチンコのV入賞に関する疑問に、あんまり専門的になり過ぎない様に解説していこうと思います。
そのため、厳密には名称などが違う部分もあるかも知れませんが、本当に詳しい人はこの記事を見てないと思うし、まぁ、見ていても流してもらえれば幸いです。
まずはパチンコ台の種類から
メンドクサイ話ですが、先にここを理解しておかないと説明が難しい部分が出てくるので、なんとか読んでみてください。
パチンコ台は、その仕組みによって以下の区分に分かれていました。
・旧第2種:ハネモノ
・旧第3種:権利物
後は電役とか、普通機とかですね。
もし記憶違いしていたらスミマセン。
今ではこの区分ではない(この呼び方をしていない)んですが、ともあれ一口にパチンコ台と言っても、法律(風営法)的に色々と分かれているわけです。
で、簡単に言うと、どの種類に属した台かで、出玉率の上限やらの保通協における試験のクリア条件が変わってきます。
ここ15年ぐらいの流れで、第1種に属する台。
普通のデジパチ(V入賞のない台)は、この試験における出玉上限が厳しくなりました。
そうなると、普通のデジパチでは爆発力という魅力がなくなってしまいます。
「はて、どうしたもんか」
とメーカーが頭を捻った結果
「ハネモノの区分は出玉規則が緩いから、デジパチと合体させちまえ」
という斜めの発想が生まれました。
これが初代牙狼。
要は都合の良い部分を合わせて、新たなキメラを造ることに成功したわけです。
まぁ、そっからは紆余曲折。
いつもの通り、メーカーと保通協(警察)の法の穴を抜けるか抜かせないかの、鼬ごっこが始まり、それは今もこれからも続くことでしょう。
トムとジェリーです。
区分ごとの大当たりの仕組みの違い
さて、先に書いた区分。
厳密には色々と違う部分もありますが、普通のパチンコユーザー目線で区分ごとの大当たりの仕組みを解説していきます。
第1種
いわゆる普通のデジパチ。
- スタートを玉が通過する
- 乱数を取得する
- 乱数が当たりかハズレかチェック
- どちらにしても演出の時間を決める
- サブ基盤にその時間を送る
- 時間が経過し、当たりの場合は当たり開始
- ハズレの場合は次の回転に移行
と、基本的にはこの流れを繰り返します。
取得した乱数が当たりなら、アタッカーを開放して大当たりを開始する形。
要するに、当たり乱数を取得した時点で、大当たりの権利が確定する。
と思ってもらえばOKです。
第2種
いわゆる「ハネモノ」です。
この第2種の場合、第1種でいうところのスタート部分。
ここを玉が通過した時点で、何かしらの権利が発生します。
権利は発生していますが、まだその権利が実行されると確定したわけではありません。
V入賞させることで権利が確定。
二段階認証のようなものです。
普通のハネモノは、この権利発生確率が1/1。
シンフォギアの電チュー保留は、これが約1/7になっている感じです。
パチンコのV入賞とは?
パチンコにおけるV入賞とは
「獲得した権利を確定させる最後のステップ」
ということです。
獲得する権利の種類によって、
・V確ループ(STタイプ)
の2つに分かれます。
それぞれの違いと、V入賞しなかった場合も併せて解説していきます。
あくまでもザックリです。
1種2種混合タイプ
このタイプは
「普通の大当たりとV入賞による大当たりを同時に抽選している」
ことになります。
例えばシンフォギアの場合。
通常の図柄揃い、ヘソでの大当たりは基本的に電サポ1回の時短。
時短1回転の間に電チューに玉を入れ、保留と合わせて5回の抽選を受ける。
電チュー入賞の玉では、通常の大当たり(1/199)と併せて、約1/8で小当たり。
要はハネモノのスタートにあたる抽選も同時に行っています。
「Vを狙え!」
と言われる場合は2種の抽選、すなわち1/8に当選したことに。
つまり、この時点では当たりの権利を得ただけで、当たりの発動が確定した状態ではありません。
逆に、たま~に右打ち中でもVを狙えと言われず、そのまま当たりが開始することがあると思います。
これは1種の抽選、すなわち1/199に当選しているわけです。
この場合はすでに当たりの発動が確定しているので、そのまま当たりが始まります。
V入賞しないと、どうなるの?
1種2種混合機の場合、2種の方で当たった場合は権利が発生するだけで、当たりが確定するわけじゃない。
と説明した通り、この手の機種でV入賞させないと、その当たりは消滅します。
全ての機種でそうかは分かりませんが、例えば時短が12回転あり、1回転目で2種当たり。
そのV入賞に失敗した場合、残りの11回転は普通に消化できるはずです。
まぁ、どうあれ当たりが1つ吹き飛ぶので、間違いなくV入賞させるように気を付けないと大損する可能性があります。
また、機種によっては電サポ終了条件に「小当たりを1回引くまで」と定めているものも。
こういう機種は残りの電サポ回数が残っている場合でも、小当たりを1回引いてそこでV入賞しなかった場合に残りの電サポは消滅です。
V確(ST)タイプ
このタイプは、基本的に全ての当たりが確変です。
「は?多くの機種がヘソ確変突入率50%とかじゃん」
と思われるかと思います。
この50%は
「Vが開放するか否か」
の割合。
要するに、このタイプは
「確変の権利を発生させ、権利を確定させるためにV入賞が条件になっている」
ということです。
電チューからは100%確変。
これはV開放率が100%で、トラブルやミスがなければ、ほぼ100%V入賞する形になってる。
つまりは100%確変状態に移行する。
ってことです。
V入賞しないと、どうなるの?
この手の機種は、V入賞しないと確変状態に移行しません。
当たりの権利は確定しているので、決定したラウンド数は消化でき、出玉を得ることは可能です。
1種2種混合機の様に、当たりが1個丸々吹き飛ぶ。
なんてことはありません。
基本は確変状態に移行せず、定められた回転数の時短状態になります。
まとめ
出来るだけ簡単に説明したつもりですが、読み返すとやっぱり分かりにくいですね。
とは言え、これ以上は噛み砕くことが出来ない(私は)ので、ご了承ください。
その機種がどのタイプかはメディアに基本は掲載されているので、それを参考にしましょう。
打って分かる違いとしては
1種2種混合機は、Vを狙えの指示の後にラウンド数の表示など演出が挟まり、アタッカー開放までに時間が空く。
V確変は、アタッカーが開放(当たりが開始して)から、どっかのタイミングでV入賞しているパターンが多い。
という違いがあります。
見せ方の違いがあるので、一概に全てが当てはまるわけじゃないですけど。
まぁ、とりあえず言えることは
「V入賞を逃すと大損するので、ちゃんと入賞させましょう」
ってことです。
・・・なんじゃ、このオチは。
似た話で『ヘソ落ち』もついでに知っておきませんか。