パチンコ・パチスロの装飾変更 その真意の見抜いて勝ちを探る

コラム
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パチンコ店でちょいちょい見かける

「○○コーナー装飾変更!」

という張り紙やPOP。
これはお客とホールの間で使われる一種の隠語のようなものです。

ですが、パチンコ・パチスロを始めたばかりの人なんかは

「装飾を変更するからなんなの?」

と思ってスルーしている場合も多いかも知れませんね。

今回は完全初心者向けのお話。
パチンコ屋で見かける装飾変更の真の意味と活用方法なんかを解説していきます。

解説の中で厳密には違う部分や言葉が正確ではない場合がありますが、これらは初心者の人に概要を理解してもらうことを優先しているからです。

なので、変な揚げ足取りなどは止めてください。

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パチンコ・パチスロの装飾変更が持つ真意

基本的に、こうした装飾変更の案内

「その装飾変更の対象になっている機種(コーナー)が今日は甘めに設定してあります」

という意味を含んでいます。
要するに本日のイベント機種(コーナー)ってことですね。

「そんなら今日は○○がイベントコーナーで甘いですよって直接言うたらええやんけ」

と思われるかも知れませんが、これは昨今のパチンコ業界では不可能。
その理由は『イベント規制』というものにあります。

イベント規制とは?

これを書いているのは2022年ですが、今から10年ぐらい前までパチンコ業界ではイベントが隆盛を極めていました。

「今日は○○コーナーが赤字調整!」
「爆裂設定でお出迎え! 出玉全開です!!」

とか、まぁ挙げればキリがないほどに景気の良い文言が所狭しと踊っていたわけです。
しかもほぼ毎日。

「え~、そんな毎日良い台を教えてくれるならパラダイスやん」

と思うかも知れませんが、それは大きな間違い。
基本的に、こうしたイベントの文言の半分ないしそれ以上は嘘でした。

嘘と言うと語弊がありますが、ホールとお客の間に大きな認識の乖離があったのは事実。
まぁ、その勘違いを狙っていたわけですが。

例えばパチスロ。

「本日、超ハイモード台が半分潜伏中!!」

こんなメールやチラシ、POPなんかを見たらどう思いますか?

おそらく、多くの人は対象機種の半数が設定6。
最悪でも4・5・6のどれかだと思うでしょう。

ですが、これはお客側の勝手な妄想。
ホール側にとっての超ハイモードは設定3かも知れません。

こんな感じの勘違いや錯覚を利用してホールは射幸心を煽りまくっていたわけです。

で、これに警察が怒ります。
いい加減にしておきなさいよと釘が刺したわけですね。

詐欺罪ではありませんが、それに類似する行為。
景品表示法なんかに引っかかる可能性を指摘されました。

他にも東日本大震災に端を発したパチンコ業界への強い風当たりなんかも、こうしたイベントに対してお上が動いた要因の1つですが。

ともあれ、こうした流れを受けて大々的に射幸心を煽る文言を使ってのイベントは禁止になりました。

で、次にパチンコ業界が目を付けたのが芸能人の来店イベント。
それにも規制が掛かるようになったら、YouTuberに白羽の矢が立ちました。

折しもYouTubeがその存在感をメキメキ伸ばしていた時期と重なりましたから、こうした動画演者は流れに乗って今の地位を確立できたわけですね。

長くなりましたが、こんな感じの経緯を辿った結果として、現在パチンコ屋で

「○○コーナーがイベントです!」

みたいなことを公言することはご法度になりました。

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装飾変更は1つの営業努力であり苦肉の策

本来はイベントの告知なんかしなくても、客側にちゃんとした知識があれば問題ないはず。
釘読みや設定推測ですね。

ですが、ホールの8~9割の客はこれができません。
だからこそ経営が成り立つのも事実ですが、これでは問題が起こります。

せっかく甘い調整をしても、そのコーナーが全然稼働しない。
もしくは一部の客だけがそれに気づき利益を持って行かれる。

という問題ですね。

駅前のホールなどは別ですが、地域密着型や郊外の大型ホールなんかは常連を大事にする必要があります。

そこに住む人であれば長く金を搾ることが可能だからです。
1回限りで20万負けてくれる人よりも、毎月2万円は必ず負けてくれる人の方が圧倒的に大事。

パチンコ屋は長期的に運営することが前提のビジネス。
いわゆるサブスクのように、細く長く利益をもたらしてくれる存在が何よりも大切になります。

闇金の手法と似てますね。
元本は返させずに、金利だけ払わせ続けるみたいな感じ。

で、件の装飾変更の話に戻ります。
先に書いたように、細く長く搾れる客は知識も技術もありません。

そのため、釘を開けたり設定を入れても気付けない。

でも、たまにはこうした人にも還元しないと他のホールに行ったり、パチンコ・パチスロ自体を止めてしまう可能性すら出てくる。

だからこそ、イベント規制の範囲外でどうにか少し甘く使っているコーナーを伝えて、たまには良い思いをさせてあげる必要があります。

これらのことをトータルで考え、苦肉の策の1つとして生み出されたのが『装飾変更』という告知方法って話です。

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でも、盲信するのは絶対ダメ

少しは客に還元する気がある。
そのことを伝えるための方法の1つが装飾変更のお知らせ。

これが真意であることは事実ですが、だからと言って盲信するのはNGです。

「装飾変更って書いてあるから、そのコーナーなら勝てるんだろう」

なんて思って闇雲に金を突っ込むのは絶対に止めてください。

先述の通り、パチンコ屋のイベントは半分は嘘。
もしくは認識の違いがあります。

店側にとって、通常の利益率が103%程度で設定している状況を100%まで下げれば立派な還元営業です。

ですが、客側として考えた時には還元営業とは言えません。
100%の利益率=トントンになる調整ってことですからね。

こうした認識の違いは必ず起こる問題。
ワザとの場合もありますし、店側としては本気で還元しているつもりの場合もあります。

イベント規制の中で残された数少ない告知方法の1つですから、装飾変更コーナーをわざわざ噓八百のボッタクリ調整にすることは少ないはず。

ですが、盲信できるほどの信頼性がないことも事実。

どうあれ、大事なのは

「本当に打つ価値がある調整になっているか?」

を見極める目(知識や経験)を持つことです。

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装飾変更コーナーの活用方法

打つ台が特に決まっていない場合は、こうした装飾変更コーナーからチェックしていくのは効率的な立ち回り方法の1つと言えます。

パチンコの場合

パチンコの場合は簡単。
単純に装飾変更コーナーの釘を見て行けば良いだけの話ですからね。

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可能であるならば、装飾変更の対象になったコーナーは前日の釘をチェックしておくことを推奨します。

ザックリと覚え釘でも良いです。
とりあえずヘソと寄りだけでも見ておけば、装飾変更当日との比較をすることができますからね。

その結果として、当日の方が良い釘になっていると感じれば打ってみても良いでしょう。

もし前日と違う印象を受けなかった場合、その装飾変更は本当にただの装飾変更だったって話。

パチスロの場合

パチスロの場合は少々難しい部分もあります。
まずは分かりやすい機種、いわゆるボーナスタイプが装飾変更の対象になるのを待ちましょう。

で、その時のデータを少なくとも3回分集めます。
それを集計し分析した結果、通常営業時よりも当たり回数が明らかに多い。

といった結果が見て取れるようであれば、そのホールの装飾変更対象コーナーは設定が普段よりも上げられている可能性が高いとなります。

少なくともボーナスタイプに関してはね。

これがAT機なんかになると途端に分かりにくくなるので、初心者の人や慣れていない人は注意してください。

ホール側もこの点は重々承知なので、ボーナスタイプの時は設定を上げるけどAT機の時は誤魔化してくる。

なんてな営業をしている場合も少なくありませんからね。

パチスロで勝つためにはデータ収集が大事。
こうしたイベント的なことの真偽を確かめるためにも活用した方が損をしません。

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データ収集にはこうしたサービスを利用するのも手。
月額550円(税込み)であると考えれば費用対効果は高めですよ。

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まとめ

本当にただ装飾を変更しただけの場合もありますが、ここまで書いたように基本はイベント告知ができない中で考えた苦肉の策であることが多いです。

なので、

「装飾変更だからどうした、バ~カ」

と最初から相手にしないよりは、一応その対象コーナーを気に掛けてみるぐらいの心構えの方が勝ちやすい状況を見つける近道になる場合もあります。

繰り返しですが、装飾変更に限らずホールからのメッセージを鵜呑みにするのはダメ。

あくまでもアナタ自身で、そのホールが発しているメッセージの真意と真偽を確かめて利用することが大切です。

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