1円パチンコとは?1円パチンコに関する多くの疑問に元プロが答えます

コラム
この記事は約10分で読めます。

「1円パチンコ」というものがパチンコ業界で市民権を得てから、もう10年ぐらいは経過します。

最初に出た時は「こんなもん誰がやるの?」「時間のムダ」との意見も多くありました。
しかし、10年以上の月日の流れの中で、今や1円パチンコ専門店まである状況です。

今回はネット上でサラッと拾ってきた「1円パチンコに関する疑問」に可能な限り答えていこうという内容になっています。

「1円パチンコなんてやらねーよ。」
という人も、話のタネにぐらいはなるかも知れないので、よかったら読んでみてください。

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1円パチンコとはなにか?

読んで字のままですが、1円パチンコとは「貸し玉料金が1発1円で行われるパチンコの営業形態」のことです。

基本的にはパチンコ玉の貸し出し料金は1玉4円。
これが1玉1円なので、単純に価値が1/4になっているという事も出来ますね。

4円パチンコの場合、貸し出しは500円単位で行われることが多いので、500円で125玉。
1円パチンコで500円分の貸し出しを受ければ、当然500玉になります。

つまり、1円パチンコとは4円パチンコに比べて、同じクオリティの台を打った場合は4倍の時間長く遊べる営業形態ということです。

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1円パチンコだと換金率は変わるの?

パチンコには換金率(交換率)というものがあります。

先述の通り、パチンコ玉はあくまでも店側から貸し出されている物なので、退店する場合には返却が必要。

この返却の際に、店側はパチンコ玉1発につきいくらで引き取ります。
というレートを設けており、これが換金率(交換率)と呼ばれるものです。

玉の貸し出しにおいては、基本的に1発4円はどこの店でも共通ですが、換金レートは店ごとに独自で設定することが可能になっています。

A店では換金率が3.6円
B店では換金率が3.0円

といった感じです。

4円で借りて4円で換金する場合は等価交換と呼ばれます。

これはそのまま1円パチンコにもあてはまり、1円で借りていくらで返却するのか?
という部分は変わりません。

昔は4円パチンコ・1円パチンコ・20円スロット・5円スロットなどの各種レートに応じて、それぞれ別で換金率を設定することが可能でした。

例としては

4円パチンコ=3.6円
1円パチンコ=0.6円

20円スロット=等価
5円スロット=4円

みたいな感じでバラバラ。
これによって各種レートごとに別々の目的を持ってホール営業をすることが出来ました。

4円パチンコと20円スロットは勝負したい人が多いから、換金率を高くする代わりに調整を厳しくして遊んでもらう。

1円パチンコや5円スロットはまったりと遊んびたい人が多いから、換金率を下げる代わりに調整を緩くして遊びやすくする。

といった具合ですね。

ですが、これは8年ぐらい前から始まった「一物一価」のせいで現在では不可能になっています。

つまり、現在のパチンコ店においては4円パチンコだろうが1円パチンコだろうが、全てのレートを統一することが警察の指導により徹底されているのです。

なので、1円パチンコだから換金率が変わるという事態は起こりません。

私は全国のパチンコ店を巡ったわけではないので絶対とは言えませんけど、この一物一価に関してはかなり厳しく各都道府県の警察が取り締まったはず。

一物一価に関して、もう少し詳しく知りたい人は以下の記事を参考にしてください。

一物一価ってなに?パチンコ業界では悪の権化でしかない
一物一価は経済学の観点からも、自由経済の阻害を引き起こすものだと思っています。 そんな一物一価ですが、ことパチンコ業界に於いては「悪の権化」としか感じることが出来ません。 一物一価の基本的な考え方から、その問題点まで書いています。
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1円パチンコは勝てる?勝てない?

結論から言うと、1円パチンコだろうが4円パチンコだろうが、勝つために必要なことをしっかりと行い続ければトータルでは勝てます。

しかし、昨今の1円パチンコの状況を見るに、昔ほど勝ちやすい状況にはないと思います。

それこそ、1円パチンコが世に出始めたころで一物一価が徹底されていない時期は、1円パチンコの釘はゲーセン並みに甘かった記憶があります。

換金率が0.6円などだったので、当然と言えば当然なんですが。
それでもヘソやアタッカー、スルーも全てガバガバなんて調整を良く見ていました。

この状況であれば、勝ち金額は少ないですが、かなり安定して1円パチンコで勝つことが可能だったでしょう。

1日打って3~5千円程度ですが、ほぼ負けることが無いのですから、月に10万程度稼ぐことは容易だったはず。

それぐらいの釘調整になっていたということです。

ですが、一物一価の徹底の際に、多くのホールが1円パチンコのレートを高い側に合わせるという舵取りをしました。

結果、今までは本当に娯楽として楽しめていた1円パチンコが、通常のパチンコ遊技になってしまったのです。

これは一物一価の徹底の時期に、既に1円パチンコが市民権を得始めていたことも要因の1つ。
せっかく稼働が付いているのだから、利益が取れる所からはしっかり取ろう。

そうしたホール側の短絡的な考えも相まって、1円パチンコの状況は日に日に悪化の一途を辿っていくことになってしまったわけです。

今でも店を選べば1円パチンコで勝つことは可能です。
換金率が上がったことは必ずしも悪ではなく、勝った場合の金額は大きくなりますからね。

ただ、昔ほど楽な状況ではなくなった。
1円パチンコと言えど勝ちたいなら4円と同じレベルが要求されるようになったという事です。

店がどういう考えで1円パチンコを運営しているか。
それによって1円パチンコで勝てるか否かは大きく変わります。

1円パチンコで稼げるのか?

そもそも、1円パチンコで稼ごうという考え自体が今の時代ナンセンスです。
稼ぐという言葉が意味している金額によっても変わりますが。

例えば、今のパチプロの平均的な月収は2~30万円程度でしょう。
1円パチンコの場合はこの1/4ですから5~7万円前後。

この程度の金額で「稼げた」というなら稼げるとも言えます。

ただ、それだけキッチリ勝てるスキルがあるなら、素直に4円パチンコを打った方が得。

先述の通り、1円パチンコだから4円パチンコに比べて格段に状況が良いという事はかなり少なくなっていますので。

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1円パチンコで勝ちやすい店の見つけ方

地域差や店舗格差が大きいので、あくまでも1つの参考として。

1円パチンコの勝ちやすい店か否かを図る1つの目安は「新台の扱い」にあります。

現在のパチンコ、新台価格は概ね1台50万円前後です。
この機械代を全て回収して、それから初めて店側は利益を得ることになります。

大体、ホールが行う調整だと1台あたりの台粗(台が1日に生む粗利益)は4円パチンコで5千円前後。
店によって大きく変わりますが、とりあえずこれで話を進めます。

台粗5千円だと、単純計算で機械代の回収までに100日掛かりますね。
この台粗ってのは1日しっかり稼働した場合で調整するので、3ヵ月間キッチリと稼働してくれないともっと長い期間が回収には掛かるわけです。

最近の台で3ヵ月しっかりと稼働が持つ台がどれだけあるでしょうか?
機械代が回収出来ない限り店側は客に還元することが出来ません。
それどころか電気代を食うので赤字を垂れ流し続ける粗大ゴミに成り下がるわけです。

で、1円パチンコの場合、4円パチンコと同じことをしても4倍の期間が回収に必要
1円パチンコで50万の新台を入れると、どれだけ後々大変かが分かるでしょう?

この大変な部分は、全てユーザーにのしかかってきます。

1円パチンコに新台をガンガン入れる様なホールは、台を甘く扱うどころか、それなりに遊べる調整にすることすら不可能なのです。

ところが、パチンコ台は人気のある台でなければ速攻で中古市場に流れ、その価格は1/5や1/10、もっと安くなる事もザラにあります。

それは新台として発売されてから2週間も経つか経たないかの間の話です。

1円パチンコの扱いが上手いホールは、この辺をしっかりと理解しています。
ほんの少しタイミングをズラして新台を導入し、コストを抑える分ユーザーが遊びやすい調整を行う。

1円パチンコに新台を入れないホールの方が、1円パチンコで勝ちやすいホールである可能性は高いと言えますね。

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1円パチンコ専門店は勝てるのか?

1つ前の見出し内容で触れたように、1円パチンコは4円に比べ4倍の稼働が必要になります。

1円パチンコ専門店は、全ての経費を1円パチンコからの粗利で賄う必要があるわけですから、その財務状況が厳しいことは普通の人なら当然理解出来るはずです。

新台を導入しない、人件費なども上手く削っている。
などなどの上手な経営をしていれば別ですが、普通に新台を導入したり店員が居るような店であれば調整がアホほど厳しくなることは自明の理です。

あらゆる角度から考えて、今のホール運営に掛かる費用を1円パチンコから捻出して運営することは不可能。

特殊な場合を除いて、1円パチンコ専門店でトータル的に勝つことは不可能だと思います。

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1円パチンコは初心者に向いている?

1円パチンコは初心者には向いています。
今の4円パチンコだと、釘を見れない人や最低限の打ち方が出来ていなければ1時間で1万5千円ぐらいの金が吸い込まれることに。

カラオケやその他アミューズメント、動画配信サービスやエンタメコンテンツが1時間あたり100円以下の時代に、これはなかなか受け入れられないでしょう。

1円パチンコであっても3~4千円はペロッと吸い込まれますが、まだマシです。
他と違って、当たれば戻る事もありますしね。

パチンコ初心者の人は、まずパチンコとはどんなものか?
その入門編として1円パチンコを利用することは悪くありません。

また、初心者だけど上手くなりたい人にも良いでしょう。
どんなに釘の見方や打ち方(技術)などを勉強しても、やはり実践からしか得られないものは多くありますからね。

いきなり4円から入って、その金の減りにビクビクしながら、だからこそ必死になって勝つための勉強、練習をしたから身になったという気もします。

が、1円パチンコで先に感覚を掴んでおくという選択肢も、決して悪いことだとは思いません。
どちらを選ぶかはアナタ次第。

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1円パチンコに遠隔はあるの?

正直、こんなバカな質問が未だに飛び交っているのかと思うと辟易します。
1円パチンコだろうと、4円パチンコだろうと遠隔はありません。

当たりを送る遠隔ってのは過去に何件か摘発されていますが、当たりをハズレにする遠隔は見たことも聞いたこともない。

なので、遠隔があるかどうかの心配をする必要すら本来はないのです。

もし遠隔をしていたとして、むしろやるなら4円でします。
なんで同じ労力とリスクを冒して、利益が1/4の1円パチンコでわざわざ遠隔をせにゃならんの?

遠隔に関しては以下の記事でガッツリと解説しています。
別に遠隔を信じたいならそれはそれで個人の自由です。

パチンコの遠隔操作とは? 元ホールマネージャーでパチプロが暴露
「パチンコの遠隔操作」に関して、元ホールマネージャーでパチプロの私が1つの答えを提示します。 あくまでも私の知り得る範囲の話ですし、絶対の正解であるとは言いません。 ですが、実体験や実際に見聞きした話ですから、少しは参考になるでしょう。
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1円パチンコだと当たらない?

これも遠隔と同様。
なんで1円パチンコだと当たらないって発想になるのか、そもそも謎。

前提条件に遠隔があるって事にならないと、まずこの発想にはなりません。

1円パチンコの島だけ全ての台が確率の5倍以上、一斉にハマっているとかなら遠隔かも知れませんけど、そんな店には行かなきゃ良いだけの話。

当たらないって話ではないですが、先述の通り1円パチンコは利益を出すのが難しいので、4円パチンコに比べて釘を渋くするホールも無くは無いです。

ですが、これはあくまで勝ちにくいという話であって、1円パチンコだから当たらないとは全然話が違います。

遠隔信者でなければこの発想にはなりませんから、そんな異次元の頭を持った人に、私は何も言う事は出来ません。

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1円パチンコのボーダー

1円パチンコだからと言って、4円パチンコと比較してボーダーラインが変わる事はありません。
同じ機械を打っているのだから当たり前ですね。

ただ、1円パチンコの場合は貸し出しが200円(200玉)単位の場合も多いので、そこに注意する必要はあります。

まぁ、最近はメディアでも1円パチンコ、200玉でいくつ回ればボーダーかという表記を行っているので、それを参考にすれば問題ありません。

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まとめ

ネットに蔓延る1円パチンコに関する疑問に答えてきました。
どうでしょう、少しは参考になったでしょうか?

1円パチンコだろうが4円パチンコだろうが、ちゃんと勉強して勝つための基礎を身に付ければ勝てますし、適当に好き放題やれば負けます。

まぁ、1円パチンコをする人の多くは遊びたい人でしょうから、別に勝つためにシビアにパチンコをしろとは言いませんけどね。

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