一物一価ってなに?パチンコ業界では悪の権化でしかない

コラム
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あんまり聞かないかも知れませんね。
この「一物一価」という単語自体を。

これね、経済学的な話でも個人的には好きな考え方ではないですし、なによりパチンコ業界の低迷の大きな理由の1つだと思っているわけです。

今回は、この一物一価(主義)について、パチンコ業界におけるこれの影響なんかも含めて書いていこうと思います。

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一物一価ってなんですか?

一物一価の法則(いちぶついっかのほうそく、英: law of one price)とは、経済学における概念で、「自由な市場経済において同一の市場の同一時点における同一の商品は同一の価格である」が成り立つという経験則。
出典元:Wikipedia

簡単に言ってしまえば、1つの物には1つの価値がつけられ、それが世間の当たり前になる。
という感じです。

しかし、一物一価はそういう考え方もある。
というもので、基本的には自由経済(競争経済)では成り立たない場合の方が多いです。

メーカが決めた基準値となる値段はあっても、それをどんな価格で販売するかは基本的には売り主の裁量に任されますからね。

パチンコ業界の場合は売り主(販社)とメーカーはべったりですから、基本的にはメーカーの言うままの値段でホールに卸されるわけですが。

販社自体が一定水準以上に自分たちの利益を得るために、開発から携わって価格自体に注文を付けたりする場合もあるぐらいですからね。

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パチンコ業界における一物一価

一物一価は、競争を阻害する要因の1つになります。
差別化されず、競争のない業界は腐っていくのも早いですが、パチンコ業界はこの一物一価が完全なる正義のように使われています。

正確に何年前だったか忘れましたが、多分6年ぐらい前から「パチンコとスロットの換金率が同一店舗内で同じになった」という記憶はないでしょうか?

それまでは、パチンコは3円、スロットは等価など別々の換金率で営業しているホールの方が多かったように思いますが変わりましたよね。

これは、「一物一価を徹底しろ」とお上からのお達しがあったからです。

本来、パチンコとスロットはそのゲーム性が大きく違います。

スロットであれば、3枚入れてレバーを叩けば必ず1回抽選を受けられる。
しかし、パチンコはスタートに入らなければ抽選が受けられない、液晶画面が変動すらしないまま止まっているのです。

スロットはどうあれ最大1回60円で1遊技をすることが出来るのに、パチンコは最悪の場合500円分の玉で1回も抽選が受けられない、遊技をすることすら出来ないのです。

等価交換にしてしまうと、パチンコの釘はガチガチに閉める必要があります。

これは今のパチンコの性質上しょうがないのですが、こうなると遊技をしている感覚すらないままに金が消え去るという事態が頻発することに。

ある程度、ユーザーがストレスなく遊技しているという感覚と、ホールの利益を考えた釘調整が出来る換金率は3円交換ぐらいが限界で、等価ではほぼ不可能です。

スロットは60円で絶対に1回は遊技をしている感覚を得られるので、等価でも成立します。

ゲーム性の根本が違うため、それぞれに換金率を設定して、ユーザーがストレスなく遊技できる状況を作るのがホールの仕事なのですが、一物一価の徹底によりそれが非常に困難になったわけです

パチンコの3円に合わせると、スロットは6枚交換よりも低い換金率になります。
そんな低換金率のスロットを打ちたいと思いますか?
全部設定6確定とかなら別ですが。

パチンコに合わせるとスロットが、スロットに合わせるとパチンコが。
それぞれ一物一価によって立ち行かなくなるのです。

そのため、28玉、3.57円換金などが多いわけですが(原則等価交換の禁止も相まって)
これだと、中途半端でどちらもイマイチになります。

特にパチンコの方は、28玉換金ぐらいだとそれほど釘を良くすることも出来ません。

ゲーム性が別なのでから、換金率も違うという方が当たり前の様な気がするのですが、みなさんはどう思われますか?

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まとめ

一物一価は競争を妨げる可能性があります。
特にパチンコ業界の一物一価は、その遊技性やユーザーの選択の自由を奪っている悪しき考えであると思えます。

それぞれの言い分がありますし、それは個人の自由ですが、何度も書くようにパチンコ業界の一物一価は、ユーザーにとっては何一つ良いことはないと私は感じているわけです。

エージ

元パチプロ、現在16年連続で年間トータルプラスで累積は4,500万超。
なので、多少はタメになる情報もあるかと。

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