スロットにおける「設定」とは、パチンコで言うところの「釘」と一緒。
つまりは「勝ち負けを左右する一番の要素」です。
そんな大事な設定に関して、あなたはしっかりと知識を持っていますか?
今回はスロット初心者の人や、イマイチ設定について分かっていない人、スロットで勝てていない人に向けて、今一度この「設定」というものに焦点を当てて書いてみます。
スロットの設定とは?
スロットの設定は基本的に「6段階」あり、1が一番悪く、6が一番良い設定となっています。
中には1と4、5、6や1と5、6などの台もありますが、1が悪くて6が良いという基本は変わりません。
で、設定が変わるとなにが変わるのか?
それは「勝率と勝つ金額」です。
各スロット台には「出玉率」と呼ばれるものがあります。
この出玉率とは「台に100枚入れた時に何枚返ってくるか?」というものだと考えてください。
(厳密には違う部分もありますが、分かりやすいことを重視しています。)
出玉率が110%の台であれば、100枚入れた時に110枚手元に返ってくるような設計になっています。
これは当然「必ずそうなる」わけではなく、また「長期的にそのぐらいの割合に落ち着く」というものです。
100枚入れる(約30ゲーム)とその都度毎回110枚手元に返ってきているという話ではないので、そこは注意してください。
要は、出玉率が高いと最終的に手元に返ってくる枚数が増える。
つまり「勝率と勝った時の金額」が必然的に増えるわけです。
そして、この出玉率は「設定ごとに違う」のです。
例えばアイムジャグラーであれば
設定 | BIG確率 | REG確率 | 合成確率 | 出玉率 |
1 | 1/287.4 | 1/455.1 | 1/176.2 | 95.9% |
2 | 1/282.5 | 1/442.8 | 1/172.5 | 96.7% |
3 | 1/282.5 | 1/348.6 | 1/156.0 | 98.7% |
4 | 1/273.1 | 1/321.3 | 1/147.6 | 100.8% |
5 | 1/273.1 | 1/268.6 | 1/135.4 | 102.8% |
6 | 1/268.6 | 1/268.6 | 1/134.3 | 105.2% |
このようになっています。
設定1なら100枚入れた場合に95枚手元に返る。
設定6なら100枚入れた場合に105枚手元に返る。
終日打ち、7000ゲーム回したとすると
設定1なら1050枚のマイナス。
設定6なら1050枚のプラス。
設定1なら約2万負けて、設定6なら約2万勝てるという計算になります。
このように、設定によって決められている出玉率によって勝率や勝ちの金額が大きく変わってくるのです。
設定が違う=出玉率が違う=勝ち負けに直結する
このように考えておきましょう。
設定はどのように変更するのか?
スロットの設定もパチンコの釘も「営業中に変更することは法律上不可能」です。
もし、この現場を動画などで押さえて警察に提出すれば、その店は少なくとも営業停止ぐらいにはできます。
あくまでも「営業中」は不可で「営業時間外」ならOKです。
釘に関しては、便宜上は時間外もダメですが。
なので、打っている途中で設定が変わるということはありません。
別の台のようになることは良くありますが、それは設定の話ではなく確率の偏りです。
設定を変更するには「設定キー」という専用の鍵を台に差して変更します。
設定キーを差さないと設定値の確認はできません。
ですから営業時間中に台を開けた時に何かの数字が見える台もありますが、それはクレジットの表示である場合がほとんどで、設定を示しているものではありません。
設定に関する良くある勘違い
設定に関して勘違いされることが多いのは
設定6なら負けない、設定1なら負ける
というものです。
これは間違いではないのですが、あくまでも「長期的にその設定だけを打ち続けた場合」の話であり、1日2日程度では設定に関係なく勝ち負けが動くのが普通です。
設定1でも運が良ければ勝てるし、設定6でも運が悪ければ負けます。
じゃ、結局は運なんだから設定なんて気にしなくても良いじゃん。
との勘違いも多いです。
設定で大きく変わるのは「勝ちやすさではなく、負けにくさ」です。
同じゲーム数回した場合の負ける金額が大きく変わるのです。
最近のスロットは「プレミアフラグ」を引けるかどうかで勝てるかどうかが決まる場合も少なくありません。
GODを打つなら、GODが引けるかどうかで勝てるかどうか、大きな金額を勝てるかが決まってきます。
しかし、そういったプレミアフラグの多くは、基本的には設定差が無い場合が多く、完全に運任せです。
しかし設定差のある部分。
通常の当たりの回数が違えば「コイン持ち」が違ってきますよね。
延々と現金投資を続けてプレミアフラグを待つよりも、ちょこちょこ当たりながら現金投資を抑え、プレミアフラグを待つ方が良いことはバカでも分かります。
設定が勝率や金額に直結する部分はまさにここ。
つなぎの当たりがどれだけ取れやすいかです。
設定1なら5万負けるところが、同じような展開でも設定6なら1万負けで済む。
この負けにくさのために高設定を探して打つのです。
設定6はあるのか?場所で変わるのか?
ここからは少々実践的な内容です。
ここまでで分かる通り、設定の良し悪しはスロットにおける勝ち負けに直結します。
であれば、当然「設定6」を目指して台を探すことになりますね。
気になるのは設定6がホールにあるのか?
設定6は場所によって投入率が変わるのか?
などでしょう。
設定6はホールに存在するのか?
結論から言えば、設定6はホールに存在します。
しかし、その数は「極限まで少ない」です。
当然、店によって、曜日によってその数は大きく変化しますが、ホールに設置してあるスロットの90~95%程度は設定1です。
設定6は2%程度でしょう。
これは6だ!と断言して打っていたり、ホールの出玉状況を伝える動画などでもこうした発言をしている人を見ますが、ほぼ「思い込み」です。
出玉から設定を判別することは非常に難しいですし、断言することは不可能です。
ホール関係者と話をして良く聞くのは
「設定6に座っても気づかないで捨てる」
「逆に2とか4なのに、6だと思って嬉々として打っている」
という人をとても多く見るそうです。
これが実情です。
雰囲気づくりのウマい店ほど、設定2や4の使い方が非常に上手です。
設定6はあるけれど、その絶対数は想像以上に少ないですし、思い込みで吹聴している人が非常に多い。
これがホールにおける設定6の現状です。
設定6は場所によって投入率が変わるのか?
結論としては「設定が入りやすい場所は店によって変化する」です。
角や角2、通路の内角が強いなど。
良く言われる「ここに設定が入りやすい」という場所には、それなりの理由があります。
簡単に言ってしまえば、「人目につく目立つ場所」「ホールが力を入れたい、育てたい機種」に設定は入りやすいということです。
誰も見向きもしない場所や機種に、盛大に設定を入れたところで無意味ですよね。
南極のど真ん中にパンダを展示しても誰も見に来ません。(ニュースにはなるかもですが)
設定6だけに限らず、4や5に関しても同様です。
高設定の絶対数は、先述の通り思っている以上に少ないですが、常に0って話でもありません。
大事なのは、設定6なんて基本はない。
という前提のもとに、ホールのデータを最低でも1ヵ月は収集して、0ではない設定6を探すようにしましょう。
また、良く言われる「ホールのクセ」。
これはあるにはありますが、その使われ方は色々です。
打ち手側が「これはホールのクセだ」と分かっている場合、その多くは当然「店側も把握しています」。
つまり、クセを把握しているから有利だと単純には言えないということです。
打ち手側が店のクセとして、こう認識しているとホール側が分かっていれば、それを素直に使ったり、逆手に使ったりと「自由自在」です。
この店のクセはこうだから。
と思い込み、その考えに疑問を持たずに盲目的に立ち回りをしていては、ホール側に良いおもちゃとして掌で遊ばれますよ。
常に疑問を持ってホールを見渡し、慎重に設定を推測して立ち回るように心がけてください。
設定の判別方法
設定判別は6を掴む。
とピンポイントにすると途端に難しくなってしまいます。
ですので、先述の店のクセと、それを掴むまでに入手したデータを照らし合わせて、「この店はこういう傾向がある」というなんとなくのアタリを付けます。
これはあくまでも、その傾向がある。
程度の認識に止め、絶対のモノとしないでください。
また、ATやART機は出玉では判別がつかないことが多いので、これらの機種に関しては設定狙いは基本的にしない方が良いです。
どうしてもと言うなら、メディアを参考にして設定判別や推測を行ってください。
ただし、あくまでも参考程度、鵜呑みにはしないように。
ま、使って参考にするのは有用だと思いますから、興味があれば設定推測アプリを使うのも手ではあります。
管理も楽ですから。
まとめ
設定判別、設定推測はノーマルタイプで行い、ATやART機においてはどうしても設定推測するなら「設定の高低を意識」して、逃げるための材料集めとして行いましょう。
AT・ART機で勝ちたければ、やはり「ハイエナ」が有用です。
設定判別、推測はあくまでも「精度の低い答え合わせ」です。
設定狙いでスロットを打つなら、台に座る前で勝負の80%は決まっています。
店選びと台選択がとにかく重要ですから、設定判別や推測を軸にして考えるのはやめましょう。
スロットにおける設定とは、パチンコの釘と違って外から見ることができないのに、勝敗を決する非常に重要な要素です。
その性質を理解した上で、冷静に考える必要がありますね。
見えると読める(予想できる)は別物。
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