パチンコの釘読みに対して元プロが思うこと 上達法やご法度など

コラム
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Twitterにて、質問をいただきました。

パチプロ徒然草読んでます。分かりやすくて面白いので参考にしてます。釘読みについて質問なんですが、見るときはどういう姿勢で見ているんでしょうか?自分は歩きながらへそだけ見て、気になったら座ってスマホいじりながら寄りを見てます。

 

ただそれだと真横から見れないですし、じっくり見ても釘読みできないレベルなので、こんな見方でいいのか不安です。化物語の記事でも触れていましたが、台におでこをつけることを推奨しているプロの方もいてどうすればいいか分かりません。
LiNeさんから頂きました。
ありがとうございます。

こんな感じの質問を常時受け付けていますので、よろしくどうぞ。

さて、この記事では頂いた質問に対して+釘読みに関して私の思う所を書いていきます。
釘読みの方法や心構え的な部分の話です。

特別目新しいこともありませんが、良かったら読んでみてください。

また、あくまでも私の経験や聞いた話。
一部の地域やホールでのことになるので、全てのホールや状況に当てはまるわけありません。

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釘読みで頭突きするのは論外

私は個人的に釘読みの際に盤面に頭突きするように覗き込むやり方は嫌いです。

ただ、大前提としてまだまだ釘読み初心者の人や、別にパチンコで飯を食ってるわけじゃない人においては頭突きも良いと思います。

一番大事なのは釘読みをしようとする気持ち。
釘読みがパチンコで勝つための第一歩にして最重要ポイントであるからです。

なので、最初の内は恥も外聞も無くて良いと思います。
とにかく自分がスキルを高めることを最優先にして良いでしょう。

技術介入に関しても同じ。

最初の内は失敗して当然ですし、ホールコンにどの程度でアラートが出るか。
その店がどの程度まで技術介入に関して寛容であるかの線引きも難しいでしょう。

だからこそ、最初はとにかくチャレンジ。
そして経験を積んでいくことが何よりも重要です。

頭突きに関しては、

「プロを名乗るなら、そんな無様な釘読みをするな」

ということです。
まして、それが釘読みの正解であるように吹聴するのは言語道断。

そんなことを臆面もなく言える人は三流以下と言って良いです。

なぜ頭突きは論外なのか?

釘読みに限らず、本当のパチプロ(スロプロ)はとにかく目立つことを嫌います。
嫌うというより、目立つことが何一つ良い結果に繋がらないことを知っているからです。

動画に出ているような人は別ですよ。
あの種の人はあくまでも演者(タレント)であり、パチプロではありませんからね。

目立ってなんぼですし、それが仕事です。

でも、動画に出ている人でも現役の人はサングラスや色眼鏡。
帽子を被るなどして全くの素顔を晒すことは少ないと思います。

昨今は特にパチプロに対するホールからの風当たりは厳しいです。
少しでも技術介入すると即座に注意されることも珍しくありません。

顔を晒そうと結局は打ち筋や立ち回り。
ホールコンのアラートでプロであることは分かってしまいますから、同じと言えば同じかも知れません。

ですが、少しでも要らぬ火種を生まない様にするのが本当のプロです。
自分が上手いことをひけらかす奴は、パチンコに限らずなんの世界でも三流以下。

この要らぬ火種を避けるってのはホールだけに限らず、他のプロやいわゆる軍団なんかとのいざこざを少しでも避けるためにも必要不可欠なスキルです。

あらゆる観点から考えて、本当のパチプロはとにかく目立たないことを常に意識しています。

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頭突きなんかしなくても釘は読める

基本的に釘調整は

  • 事務所(作業場)で叩く
  • ホール設置後に叩く
  • 調整しない

このどれかになります。
調整しないってはなかなか無いとは思いますが。

で、上2つの釘調整。
叩く人間の目線位置は台に正対した状態になります。

要は打つ人間とほとんど同じ角度ってこと。
よほど釘調整が好きな人や、変わった調整に自信がある人なら別ですが。

つまり、釘読みは基本的に台に着席(正対)した状態で見れば事足りるって話。

また、ヘソの上げ下げや寄りの調整に関しても、正面から見るだけでほとんど大丈夫です。
これらは横から見れば分かりやすいのは確かですが、横から見ないと分からないってことでもありません。

真横から台をまじまじと見たり、頭突きするような目立つ行動をしなくても、経験を積んで実力を付ければ分かるようになるはずです。

どうあれ、普通に座って見れる範囲。
変質者的な「私は今釘を見ています」アピールをしないとダメな場合はほとんどありません。

釘調整ができる人間は減っている

頭突きしたり、真横からまじまじと覗き込む。
そんなことをしないと分からないほどの微差を上手く調整できる人間はかなり少なくなっています。

いわゆる釘師のような人ですね。

釘調整はかなり難しい職人芸。
台の特性やメーカーのクセ、ゲージ構成などを理解した上で初めて成り立つ技です。

釘調整に関して警察がバカ丸出しに五月蝿くなって久しいですが、その影響もあってか釘をしっかりと上手く調整しているホールはかなり少ない印象を受けます。

結局、そんな中でできる釘調整は基本的に

  • ヘソ周りを弄る
  • 寄り周りを弄る
  • 出玉関係を弄る

これぐらいのものですし、多くの場合は寄りと出玉関係は一度殺したら終わりってのが普通。
弄るにしてもヘソをちょろっと広げるかどうかぐらいの話です。

難しい調整や変な調整をして、思わぬ赤字になってしまっては大変。
なので、ヘソ周りだけに留めている場合もあります。

どうあれ、調整する側がそこまで細かい調整をしていない。
できるだけの技量を持っていないのに、打ち手側がそれを気にするのはバカ気ているのでは?

それは結局、内情を良く分かっていない自称パチンコ上手さんが、

「自分は釘を読んでいるんだぜ! 凄いだろ、ワイルドだろ(古)」

と、自己陶酔に陥っているだけの滑稽にして悲哀に満ちたアピールである可能性が高いってこと。

技量と共に時間も無い

釘を弄る技量はあっても、時間が無いって場合もあります。
最近は大型店も多いですからね。

例えば海が50台あったとして。
その全てをヘソ、寄り、出玉関係と調整していては時間がアホほど掛かります。

しかも先述の通り、寄りやワープ、出玉関係を変な調整にすると思わぬ数字が上がる事も普通にあるのが現実。

なので弄る箇所はヘソに固定する。
というやり方が主流になっているわけです。

そんな細かい調整は気にする必要ナシ

クドイですが、頭突きや横からの覗き込みは悪目立ちします。
そして、そこまでしてほんの少しの差異を見つけたとしましょう。

ですが、その差異は収支にはほとんど影響しないと考えてOKです。
だってそれは調整されたわけじゃなくて、多くの場合はただの誤差(錯覚)だから。

意味軸は先に書いた通り。
そんなクソ細かい部分で割数の調整を掛けてくる様なホールは現状稀有も稀有だからです。

要約すると

「俺はパチンコ上手だから頭突きしてほんの少しの差異を見つけたぜ。これは恐らく俺しか気づけないレベルの調整だな」

と思っているそれは、欠伸しながらめんどくせーなと昨晩釘を叩いた店長のミス。
しかも、気付かない程度のミスなので大勢に影響がないことは確認済み。

…結局、独り舞台で踊ってる場合がほとんど。

私もある程度釘読みができるようになった頃は、細かいワープの違いや寄りのバラ釘などのちょっとした差異を探していました。

が、結局は風車とその上2本。
後はヘソが広ければ回るってな結論に達しています。

この分かりやすい部分がしっかりプラスなのに全然回らない。
そんな風にするだけ他にマイナスがあるなら、パッと見で分かるレベルです。

分かりやすい部分を弄るのは、その方がホールも客寄せになるから。
誰も気付かないような部分に差異を設けても、なんのアピールにもなりません。

確かに、今まで何度かはありましたよ。
ステージの強い機種で、ワープを開ける調整とか。

絶対にないとは言いませんが、それを探す労力に見合うかは謎。
アナタの行っているホールがそうした変わった調整をしてくるなら別ですが。

下手くそが打っている最中にスマホを弄るのは論外

別にパチンコなんて遊びですから適当にやれば良いでしょう。
ですが、まだ釘読みもできないレベルの人で、パチンコが上手くなりたい。

そう考えているなら打っている最中、通常時にスマホを弄るのはダメです。
液晶演出なんて1mmも気にしなくて良いですよ、全部無意味なんですから。

見るのはそこではなく、玉の動き。
打ち出されてからハズレ、もしくはどこかに入賞するかまでの軌道を目で追い続けましょう。

これをやっていると、先に書いた釘の上げ下げなんかが軌道で分かるようになります。
寝かせとの兼ね合いもあるので、必ずしも釘によるものとは言えませんけど。

特にヘソの上げ下げはヘソに絡む玉の動きで分かります。
これも引いては釘読みに繋がることなので、上手くなりたいなら玉の軌道を見ましょう。

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釘は生き物である

釘読みは結局のところ「候補を絞る」ための技術でしかありません。
どんなに凄腕であっても、一発で最良台を釘を見ただけでツモるのは難しいでしょう。

これは釘が生き物であるから。
例えば全く同じ形状とサイズであっても、AとBでは回転率が1個違う場合もあります。

ステージ癖は当然ですが、ハンドル(ハンマー)の状態や、形状とサイズは同じでも釘の形質(劣化具合)などなど、多くの要因で変わるわけです。

そうした様々な要因を反映してしまう。
だからこそアナログであり、生き物と言えるわけですね。

つまり、どれだけ釘読みをしようが、結局は打ってみないと分からない。
という身も蓋もない着地になってしまうわけです。

なんじゃそりゃ。
となりますが、これが現実ですから仕方ありません。

釘読みができれば候補が絞れ、無駄に打つお金を少なくできる。
これは間違いありませんけどね。

釘読みで候補を絞り、玉の軌道で更に良し悪しを確認。
後は打たないと分からないステージ癖なんかをチェックして総合的に打てるか判断する。

1台目や2台目が失敗してもOKです。
大事なのは最初に書いた様に意識すること。

生き物が相手なら、そうそう思い通りには行かない。
始めからそう心構えを持っておき、経験値を積んでいくことが大切だと思います。

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ホールの癖を掴む方が大事

頭突き云々は散々書いたので良いとして。
釘読みの派生というか一環の中にはホールの癖を把握することがあります。

これはホール、もしくは店長の癖(好み)ですね。

  • 寄りを殺して、ヘソを広くするのか
  • ヘソはそこそこだけど、寄りがキレイなのか
  • 回りはあるけど、出玉関係がキツイのか

などなど。
これを把握しておくと、その店で釘を見る際の労力が軽減されます。

もっと言えば、選ぶ基準も変わってくるでしょう。

ヘソや寄りに差があっても、このホールは結局ボーダーぐらいの調整になっている。
代わりに出玉関係の部分で台に優劣を付けている。

こんな感じで事前に癖が把握できていれば、見るべきポイントを出玉関係に集中できます。

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まとめ

結局、ある程度の経験値を積めば、頭突きや真横から覗き込む必要はなくなります。
更には、頭突きなどの行為はデメリットの方が大きく、しかも独りよがりの勘違いの可能性も高い。

本当のパチプロ。
そうでないにしても、本当に上手い人は頭突きなんかしないってことです。

どうしても真上から覗き込みたいなら、頭突きなんて無様なやり方じゃなくて、例えばデータカウンターをポチポチしながらその延長線上で目線を下に落とすとかね。

クドイですが、目立つ行為を平然としている。
しかもそれを正解として他人に吹聴するようなのは下の下。

YouTuberや演者(タレント)としてはどうか知りませんが、パチプロとしては参考にするに値しないと個人的には思います。

まぁ、パチンコの上手い下手なんてど~でも良いっちゃど~でも良いんですけど。
私も元プロであり、今はそこまでガチじゃない(むしろ適当オジサン)になってますし。

誰を参考にしようと、どんな手法を使おうと自由。
アナタの判断で、アナタが満足できるやり方を探してください。

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