パチスロにおける『擬似ボーナス』と『リアルボーナス』。
それぞれ略して『擬似ボ』『リアボ』なんて呼ばれますな。
で、この2つの違いって分かってますか?
まぁ、別に分からなくても大きな損はしないので問題ないっちゃないんですけど。
今更感満載ですが、この2つの違いについてザックリと解説します。
知っていれば少しドヤれる機会もあるかも。
名称やその機能の正式な(厳密な)ものではなく、全体像をザックリと。
なので、細かく言えば違う部分もありますが揚げ足取りをしないように。
擬似ボーナスとリアルボーナスの違い
では早速、擬似ボーナスとリアルボーナスの違いをザックリと解説していきます。
リアルボーナスとは
リアルボーナスの代表格は『ジャグラー』でしょうか。
他のいわゆる『アクロス系』や『ハナハナ』なんかもそうですね。
リアルボーナスの特徴としては、その役が入賞することで小役の確率を変えることが可能ってところになります。
ジャグラーで言えば、通常時に2枚掛けで遊技した時のブドウ確率は 1/10~20 の間ぐらい。
メーカーの公式発表がないので正確な数値は分かりませんが、少なくとも 1/1 ってことはありませんよね。
でも、ボーナスを入賞させた場合。
要は7図柄(77BAR)を揃えた後はどうでしょうか?
毎ゲームなんらかの小役。
ブドウかチェリーが目押しをしなくても入賞して払い出しを受けられますよね?
これが「ボーナスを入賞させて小役確率が変動した状態」です。
パチンコで言えば確変状態に近いと思ってもらっても可。
で、特定の条件(払い出し枚数)を満たすと変動していた確率が元に戻る。
これが通常状態ってわけです。
リアルボーナスは有効ライン上に揃える(入賞)ことで、規定の条件を満たすまで役を連続させる効果が発動する条件装置。
こう覚えておけばOK。
揃えなければ発動しないってのがリアルボーナスの1つの特徴ですね。
後はメイン基板による一発抽選であること。
前後の状態や成立役に影響を受けず、常に設定に応じた一定確率で抽選されています。
なのでジャグラーやハナハナなどは即ヤメOK。
ジャグ連やハナ連なんて言いますが、あれは確率の妙でしかなく、内部システムに意図的な連荘やハマリが仕組まれているわけじゃありません。
…たぶんね。
詳しくは以下の記事をどうぞ。
擬似ボーナス
擬似ボーナスはリアルボーナスと違い、揃えなくてもボーナス状態に移行します。
後は小役の確率などは変わっていないことも特徴です。
この擬似ボーナスは基本的に『AT機』『ART機』で出玉を出すための仕組み。
AT機やART機は、内部的に小役の確率は一定です。
払い出しのある小役に関してはね。
リプレイフラグ(払い出しのない役、1枚含む)を利用してレア役の確率や擬似遊技させたりの話は一旦割愛。
とりあえず、最近の機種を例に考えてみましょうか。
例として『番長0』でいきましょう。
番長0はボーナス確定画面になってから、7図柄かBAR図柄を狙えと指示が出ます。
狙わなくても勝手に揃うことが擬似ボーナスの1つの証明。
で、例えば7揃いの場合は『番長ボーナス』と表記されてボーナスが開始されますが、この時の内部小役確率は通常時と変わりません。
ではなぜボーナスと表記され、枚数が増えるのか。
そう、『押し順ナビ』ですね。
通常時のベルは6択の押し順に正解して初めて入賞し、払い出しを受けることが可能。
この押し順をナビすることで枚数の増加をさせ、あたかもボーナスのように見せているだけ。
この表面上はボーナスみたいでしょ?
って感じ、なりすましてる感じから『擬似ボーナス』と呼ばれるわけです。
つまり、AT・ART機は6択(12択)などの択当てが完璧にできるエスパーの人なら通常時からガンガン出玉を得ることが可能!
リゼロとかでやれば2時間ぐらいで万枚です!!
…なんてな夢物語は置いといて。
要は内部的な小役の確率なんかは変わっていないけど、条件を満たしたことで押し順ナビが発生するようになり出玉が増える状態。
これが擬似ボーナスです。
その状態をボーナス呼称するかどうかは機種によりけり。
他の言い方だと『RUSH』『~タイム』とか。
この辺もやってることは全部一緒です。
厳密には違う場合もありますが、基本的にはAT・ART機で出玉が増える状態=擬似ボーナスって認識でもOK。
後はリアルボーナスがメイン基板による独立試行の一発抽選であるのに対し、擬似ボの多くはステップアップ型式です。
いくつかの状態や条件を満たして初めてナビが出現する状態に変化する。
そのためには規定ゲーム数を消化したり特定の小役を引いたりする必要があります。
独立試行の1発抽選ではないため、意図的な連荘やハマリを作ることが可能。
なのでヤメ時を間違えると損する可能性が生まれるのも擬似ボの特徴ですね。
ちなみに5号機まではナビ出しをサブ基盤で管理してたけど、確か5.5号機からはメイン基板に移っているはず。
それと最近はあんまり無いですけど、A+AT(ART)なんてのはリアルボーナスと擬似ボーナスの融合形態ですね。
Aってのがリアルボーナスのことね。
本当はリアルボーナス=Aって呼ぶのは間違いなんだけど、もはやメーカーすらもAタイプって言ってるからど~でも良いや。
ゼロボーナス(ゼロボ)もついでに解説
通常時やAT中なんかでも押し順が出てその通りに押したら1枚だけ払い出しがある。
そんな機種ってありますよね。
モンキーターン4とか、南国育ちとか(6号機の話)。
ちょいと古い所でいくと、北斗転生や凱旋なんかの高純増AT機なども。
…凱旋はアクセルATの方だっけ?
まぁ良いか。
なんにしろ、あのナビってうざくないです?
なんで1枚の払い出しのために押し順をバンバン出してくるのさって。
あれは、ボーナスを回避するために出ているナビです。
「え、じゃアレを無視したらボーナスが揃って出玉が貰えるの?」
と思ったかも知れませんがそれはありません。
一応はボーナスの区分に入りますが、入賞しても出玉が増えないボーナスだからです。
良くあるのが2枚掛けになって2枚の払い出しを規定ゲーム繰り返す。
みたいな感じ。
行って来いの完全に不毛なゲームが規定回数繰り返される。
得るものが0だからゼロボーナスってわけですな。
これは保通協の型式試験を通すために搭載している苦肉の策的な装置。
メーカーに悪意があるわけじゃなく、悪いのは警察と保通協と政治家と官僚です。
まぁ、普通に遊技してれば入賞することは基本的にないので、一般ユーザーの人は気にする必要はないと思いますが一応ね。
最近はちょっと変わってる部分も
揃えるかどうかが発動するための条件である。
これが擬似ボーナスとリアルボーナスの大きな違いなのは間違いありません。
なんですが、最近だと擬似ボーナスのクセに狙って揃えないと発動しない。
そんな装置がちょくちょく増えています。
例えば『アネモネ』のAT中ボーナス。
白7を狙えでちゃんと狙って入賞させないとボーナスが始まりません。
とは言え、中身的にはいわゆるリアルボーナスが成立しているわけじゃありませんから、リアルボーナスとも違う。
なんとも中途半端な立ち位置。
「狙わないとダメな擬似ボーナス」なので『ネギボ』か『ネダギ』みたいな。
…ネーミングセンスよ。
リアボを装った擬似ボ機が増殖中
6号機の規定になってから、リアルボーナスの方はボーナスでの払い出し枚数の上限が下がりましたね。
ジャグラーはBIGが312枚程度から240枚程度に。
なんでこんなことになったのか?
それは312枚が連荘しちゃうと保通協の出玉試験の短期・中期に引っかかる可能性が高くなるからです。
この辺は詳しく話すとややこしい上にメンドクサイので、なんとなくでOK。
どうしても知りたきゃTwitterで聞いてもらうか他の人の記事を探すが良い。
まぁ、とりあえずやむにやまれぬ事情によってリアボ機は軒並みボーナスの獲得枚数を減らすしかなくなったわけです。
ほんじゃ、リアボみたいな感じにして中身は擬似ボ機にしたら良いのでは?
と思った結果、最近だとリアボ風擬似ボ機がちょくちょく出てくるようになっています。
まぁ、ぶっちゃけリアボでも擬似ボでも大して変わりませんし、基本的には強く意識する必要はないと思いますけどね。
ただ、擬似ボ機はあくまでもAT・ART機の分類。
なので意図的な連荘やハマリをシステム的に作る(搭載)ことも可能。
見た目がリアボ機っぽいから即ヤメでOKだろう。
と思って止めると損する可能性もあるので、やっぱり中身をある程度知っておく方が無難ですね。
今だと京楽の『ギャグダー』なんかがそう。
まとめ
一部例外を除き。
揃えないと始まらないのがリアボ。
揃えなくても条件を満たせば始まるのが擬似ボ。
完全独立試行の一発抽選がリアボ。
いくつもの条件を満たす必要があるのが擬似ボ。
ボーナス消化に押し順ナビが絡まないのがリアボ。
ボーナス消化は押し順ナビに従う必要があるのが擬似ボ。
ザックリ説明するならこんな感じですね。
なんとなくでも知っておくと、話のタネぐらいにはなるかも知れませんよ。