パチンコ・スロット乱数の仕組みと事実。元開発・パチプロが徹底解説

パチスロ
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パチンコ・スロットの乱数の仕組みを、知り得る範囲で徹底解説。
極端なハマりや連荘のカラクリが少しは分かると思いますよ。

また、「パチンコ 乱数 仕組み」で検索すると、かなり上位にも嘘八百を並べているブログを見つけました。

その辺りの嘘がなぜ嘘なのかなどに関しても書いていきます。
正しい知識を持ってくださいね。

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パチンコ・スロット乱数の仕組みを基本から

他の記事でも書いていますが、パチンコ・スロットは乱数で当たりハズレを管理しています。
「乱数」とはランダムに抽出される数字のこと。

詳しくは以下のページで書いていますので、よければ参考にしてください。

スロットの仕組みのお話 パチンコにも流用できます
スロットの仕組みってどうなってるのか気になりません? 気にならないと言われてしまえば、もうどうしようもないので、他の記事をどうぞ。 少しでもスロットの仕組みが気になる人はこの記事を読んでください。 ザックリとですが、スロットの仕組みが分かる...
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上位サイトの何が嘘なのか

私が気になったのは、「サブ基板に当たり乱数のテーブルを持っている」と書いているもの。
これは嘘というか、間違いです。

パチンコ・パチスロ問わず、当たりハズレに関する乱数は全てメイン基板で処理されます
サブ基盤は関わりません。

何十万分の1とかの役も、1/65536を引いたうちの何分の1とすることで作り、全てメイン基板で行っています。

恐らくこの人が言っているのは「演出テーブル」のことです。
サブ基盤は演出テーブルを持っていますから、演出の頻度や信頼度は変えられます。

そのことに関しては以下の記事で詳しく解説しています。

パチンコの演出 無意味なものになぜ莫大な金を掛けるのか?
パチンコの液晶演出がなぜ無意味と言えるのか? その理由と演出の仕組みなんかをザックリと解説。 現状ではその費用対効果の悪さがとんでもないことになっているパチンコの液晶演出。 百害あって一利なしのムダに対して元プロで開発がぬるっと斬り込みます。

これが嘘と言える理由は1つ。
サブ基盤からの信号をメイン基板は受け取れない」から。

この人の勘違い理論によれば、メインで乱数を取得した後、その数値をサブ基盤のテーブルと突き合わせて、メイン基板に戻す必要があります。

データのやり取りをしないとダメなわけです。
しかし、先述の通りメイン基板はサブ基盤からの信号を受け取れません。

これはそういう仕様であり、法律でも決められていることです。
この要件を満たしていなければ、そもそもホールに台を販売出来ません。

サブ基盤が当たりハズレに関わっているから、ハマりや連荘が起こるというのは完全なる間違いで、そんな仕様は検定を通過しません。

保通協はサブ基盤に関してはザルなこともありますが、メイン基板に関してはちゃんとチェックを掛けてきます。

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ハマりや連荘のカラクリ

基本的には「ハマりや連荘は単なる結果論」でしかありません。

要するに「~回転以上ハマる可能性」とか「何連荘以上する確率」なんてのは、基本的に意味を持っていないのです。

天井やゾーンなどを除き、パチンコ・パチスロの乱数は「独立試行」です。
1回1回が常に同じであり、これまでの状況は一切抽選に加味されません。

とは言え、それではやっぱり腑に落ちないという人も居るでしょう。
ここで知って欲しいのは、パチンコ・スロットはあくまでも「疑似乱数」だということです。

細かいことは置いといて、疑似乱数だと何が違うのか?
ずばり「プログラマーのクセ」が出ます。

検定試験を通す際に、短期出玉率・中期・長期の試験がありますが、この試験の合格範囲内であれば「波」を意図的に作ることが可能なのです。

そのため、検定試験の長期出玉試験と同じぐらい試行を重ねれば、発表されている数値の近似値に落ち着くようにして、短期的には考えられないほど荒れるようにも作れます。

完全に制御することは出来ませんが、ある程度は出玉の波がプログラマーのクセによって生まれるということです。

とは言え、全てのメーカーが絶対にそうしてるって話でもありません。
あくまでも、技術的に100%不可能ではないってこと。

この意図的な出玉の波が、先述の「~回転以上ハマる可能性」とか「何連荘以上する確率」に照らし合わせると信じられないような確率なので、遠隔だなんだという疑いが生まれます。

まぁ、その信じられないってのも自分勝手な解釈がほとんどですけどね。

基本的には自然乱数による説明で十分なんですが、それでどうしても納得できないなら疑似乱数だからということで落ち着いてください。

膨大な試行回数を取れば、大体公表値に収まります。
これはホールデータを見れば明らかな事実です。

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パチンコ・パチスロの乱数の仕組みで知っておくべきこと

内部の話なので、実際に少しでも開発に携わっていたりしないと分からない部分です。
なので情報が錯綜してしまうことも多く、遠隔などの論拠にされることもあります。

細かいことは気にしないで、パチンコ・スロットの乱数の仕組みについては以下のことだけ知っておいてください。

パチンコ・スロットの乱数は疑似乱数。
検定試験の範囲内で、プログラマーが出玉の波を作ることは可能。

保通協の試験で通らないだろう。
との意見もあると思います。

ですが、そもそも乱数は自然であれ疑似であれ偏る結果が生まれるのが普通です。

メイン基板に関するプログラムは今でもアセンブラの直打ちのはず。
その時代、レベルのプログラマーはレベルが高い人が多いです。

そんな人が直打ちしたプログラム内にちょっとしたスパイスを加えたとして、保通協がそれに気付けるか?

もし、少し不信に感じたとして、それをプログラムのせいだと断定できるか。

やろうと思えば開発側の方が能力が高いのでやれるはずです。

とは言え、あくまでも範囲内であり、何回転その台が回っているから当たりやすい、狙い目の回転数があるなどと言ったことではありません。

長期試験の回転数程度の試行を重ねれば、ある程度公表値に落ち着きます。
そのため、ハマりや連荘を気にする必要は一切なし。

だってそうじゃないと試験(検定)に通らないからね。

短期的には信じられないハマりや連荘に遭遇することはあります。
ですが、それは超ピンポイントでその瞬間だけを切り取るから不信に感じるのです。

別に信じろとは言いませんが、中身の開発に少しは携わり、ホール店員をやって、パチプロになって、パチンコやり始めてから最初の2年以外ずっと年間プラスの私が言うのです。

気にする必要はないことだけ、分かってください。

余談ですが、出玉設計をする人や部署はちょっと特殊で、基本的に演出とか作る人たちとは関わらないことが多いです。

そのため、謎の部分もあることは事実。
ですが、世間で言われる不正の類はありませんよ。

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まとめ

こうした話ではいつもそうですが、遠隔だろうが乱数が不正されていようがどうでも良いです。
そもそも、そんなことはしていませんが。

業界の暗部を暴きたい、清廉潔白な業界にしたい。
そう思うなら警察にでもなるか、メーカーに就職して内情を暴露すれば良いでしょう。

大事なことは1つだけ。
トータルで勝つ、それだけです。

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