「ボーダー理論何て嘘っぱちや!」
こんな感じに思っている人、少なくないかも知れません。
パチンコで勝つための基本として定着したボーダー理論。
ですが、メディアなどのボーダー理論は嘘じゃないけど親切じゃない。
そんな場合が多いかなとも思います。
なので、今回はこのボーダー理論の正しい理解を深めてもらうことが目的です。
ボーダー理論の基本的なことは、以前に記事を書いているのでそれを参考にしてください。
ある程度ボーダー理論を理解していることを前提に話を進めていきますね。
多くのメディアのボーダー理論は不親切
さて、メディアに掲載されているボーダーの数値。
これは嘘じゃありません。
が、タイトルの通り不親切だと思います。
不親切と言うか、説明不足。
私もこれに関して今まで言及していなかったので、同罪っちゃ同罪。
まぁ、基本的に金も取ってないので、責任も無いっちゃ無いんですけど。
で、なにが不親切で言葉足らずなのか?
これはボーダーの数値が基本的に「平均値」をベースに算出していることに関して言及していない点にあります。
平均値だとなにが不親切なのか?
平均値は飛び抜けた値も参照して計算するので、基本的に高めになり勝ち。
特に最近の高継続率なパチンコだと尚更です。
例えば「牙狼月虹」で魔戒チャンスに突入した場合。
平均連荘数は5.2連。
平均出玉は約7,300個。
こんな感じです。
当然、30連や40連を超える大連荘も計算に入れています。
そうなると、数十連クラスの連荘が来るまでは、基本的に平均連荘や平均出玉を下回り続けることになるわけです。
こうした大連荘は頻度が低いので、計算に入れない場合もあると思います。
しかし、多くのメディアではこのような突出したデータも計算に含んでいる場合がほとんど。
平均値を利用してメディアが数値を掲載している理由は、単純に射幸心を煽るためと考えます。
平均値を利用した数値の方が、結果がデカくなりやすいためです。
これは打ち手側からすると詐欺とも感じられますが、嘘ではありません。
ボーダーも平均値を利用している場合がほとんど
ボーダー理論に用いるボーダー回転数は、上で説明した平均値。
これを利用して算出している場合がほとんどです。
そうなると何が良くないのか?
それは平均値を基にしたボーダーで勝つためには、膨大な試行が必要になることです。
特に高継続率の機種では、先に書いたように、どっかのタイミングで数十連荘クラスの大連荘をしない限り、ボーダーの台を打って負け続けることになります。
いわゆるパチプロの様な人は、この膨大な試行回数を稼ぐのが仕事ですから、設置の最大期限である6年あれば、どっかで大連荘するはず。
そこで帳尻が合うわけですが、普通に仕事してる人はこうも行きませんよね。
体感ですが、北斗無双の様な機種で、一般ユーザーの人がボーダーの台を打つと生涯収支は負けになることが多いはず。
あれだけ荒いスペックで、会社帰りや週末しか打てない人だと、設置期限内で帳尻合わせの大連荘に遭遇しない可能性が十分にあるからです。
つまり、一般ユーザーの人が多くのメディアに掲載されているボーダーラインを参考に台を選んだ場合は、負け越す可能性の方が高いと言えます。
私は元パチプロなので、この部分の認識が甘かった。
そのため、このブログでも平均値を基にしたボーダーラインだけを掲載していました。
「ボーダーの台を打っても基本は負ける」
「ある程度ちゃんと勝てるのはボーダー+3から」
とアナウンスはしていますけど。
一般ユーザーの人はなにを参考にすべきか
平均値を基にしたボーダーでは、一般ユーザーが勝つことは相当に難しい。
それは分かったけど、じゃ何を参考にすりゃ良いの?
当然、そうなりますよね。
基本的に、一般ユーザーの人が気を付けるポイントは「中央値」です。
中央値を基にボーダーを出す
継続率が低い台。
例えば65%ぐらいだと、平均値でも中央値でもボーダーに大した差は出ません。
あ、ラウンド割合(出玉割合)が極端に違うとかはダメですよ。
海の様な「常に10ラウンドで継続率が52%」みたいなやつ。
こうした機種は多くのメディアに掲載されている平均値を基にしたボーダーを基準に立ち回っても問題ありません。
逆に高継続率の荒い機種の場合。
この場合は「中央値を基にしたボーダー」を参考にしましょう。
荒い機種で中央値を基にしたボーダーの場合、ボーダー回転数は激辛になります。
基本的にメディア掲載値に+3~+5ぐらい。
荒い機種において、ちゃんと勝つためにはこれぐらいの回転数が必要。
これが現実です。
なので、ちゃんと勝ちたいならメディアに掲載されているボーダーに+3~+5を足してしまいましょう。
「そんな台あるかい!」
と思うでしょうし、確かにそんな台は今の時代都市伝説レベルです。
つまり、基本的に勝てるはずがないって話。
この事実をメディアに掲載できると思いますか?
メーカーが黙ってるはずありませんよね。
パチンコ・パチスロは平均値で計算すべきもの
パチンコ・パチスロは確率が大きい。
なので、平均値を基にして計算するのが正解だ。
という意見は数学的な話として多分正しい。
ですが、あくまでも勝つためのパチンコ・パチスロをするなら間違っていると思います。
先に説明した様に「もしかしたら起こるかも知れない奇跡」に期待して立ち回れば、それが起こらない場合はコテンパンです。
奇跡が起こらないことを前提に立ち回った方が勝てるのは自明の理。
パチスロも同様に注意が必要
もう撤去されましたが、以前のGOD凱旋の記事で触れた話です。
ハイエナのボーダーラインが掲載されていますが、これらはパチンコでいう所の数十連荘。
それと同等、それ以上の奇跡を計算に入れて算出しています。
だから、多くの場合はこの掲載されたボーダーラインを基にハイエナをすると負ける。
6号機になり、2,400枚上限によって奇跡の上振れがなくなりました。
そのため、以前に比べるとこの平均値を基にしたボーダーラインは機能しやすくなったはず。
ですが、実際に打って
「この出玉性能がデフォルトなら、このボーダーじゃ基本的に打つべきじゃないな」
というアナタ自身のボーダーラインを作ることは非常に重要です。
まとめ
メディアの多くは平均値を基にしてボーダーを算出して、それを掲載している。
そのため、ある程度の収束までに膨大な試行回数が必要。
そんな試行回数は一般ユーザーにはほぼ不可能。
つまり、一般ユーザーの人がボーダー理論で勝つことは難しい。
ボーダー+1~2程度では、ブレの大きい機種の場合は本当のボーダーライン(中央値を基にしたボーダー)に足りていないことの方が多いのも現実。
だから、ボーダー程度の台を打ち続けた所で、一般ユーザーの人は基本的に勝てないし、勝てるのは奇跡を引っ張れる強運、豪運の持ち主だけになる。
そのため、多くの人がボーダー理論で勝ちを実感できず、ボーダー理論は嘘。
ボーダー理論では勝てないという結論に至る可能性が高い。
とまぁ、こんな感じですかね。
ボーダー理論がどうこうはどっちゃでも良い話。
問題は、こうした正攻法が機能しないからと、遠隔やホールコン制御を疑うこと。
もっとダメなのは、ダニ村やネット上に蔓延する詐欺師共に引っかかること。
メディアがボーダー理論に対する説明をちゃんとしないことは罪です。
ですが、嘘ではないのでわざわざ説明する必要がないのも分かります。
メーカーやホール側からすれば、こうした話は都合が悪いので、書こうと思っても書けない部分もあるのかも知れませんが。
…まぁ、ないか。
今の多くのメディアは基本的にメーカーの奴隷ですからね。
とりあえず、これを読んでくれたアナタにはボーダー理論の本当の姿を知ってもらえたと思います。
良かったら、他の人にも教えてあげてください。
多分、ほとんどのメディアは説明してないと思いますので。
「情報には、それを流す人の意図が必ずある。だから鵜呑みにしないで自分で精査し、自分が納得できる結論を導き出す」
他でもいつも書いてることですが、結局はこれに尽きるんですよね。
当然、私のことも疑って、アナタ自身で責任を持って結論を出してくださいね。